毎朝、ジョギングするのが日課だったんです。
先週までは・・・
家を出て、公園まで走り、公園内を一周して帰るのが日課だったんですよ。
途中でベンチに座り、
休んでいると向かいの
ベンチに人が座っているのです。雨カッパを頭から下まで着て。
フードを頭からほっかむりしてて顔は見えない。
でかい公園なんで、
「ホームレスの人だろう」
私は靴ひもを直し、顔を 上げたんですが、目の前 に居たカッパの男が居ません。血の気が引きました。私の隣に座っているじゃないですか。何やらブツブツ喋りながら。時間にして
5秒位ですよ。走って来たって音がするし、どう考えてもおかしい。
私はすぐその場を走りさったんです。
ふと気になって後ろを確かめたんです・・
既にカッパの男は居ない。背筋に寒感が走り前を向いたんです。
足が止まりました・・・
止まったと言うより氷付いたって感じ。
カッパの男の背中が・・・目の前を歩いているんですよ・・歩いて・・。
パニックになり、一目散で走りどう走ったか覚えてないけど、とにかく公園から出る事が出来たんです。
公園内を見るとカッパの男がこちらを向いて立っている。顔が見えました・・。まるで、『ハニワ』そのものの顔でした。
何やらブツブツ囁いてて・・・
怖い話投稿:ホラーテラー 男塾さん
作者怖話