短編2
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誰かのノック

これは、私が実際に体験した話です

私は、父方の祖父母が神社の住職のため霊感がつよい方なので霊がやや見えます。

それを前提にお話をしていきますね。

私が小学6年生の時、母と父は旅行へ、兄は友達の家に泊りにいき、私が一人で家にいるということがありました。

母「じゃあ、行ってきます。火元には気を付けてね」

私「大丈夫だって。いってらっしゃい」

そんな何気ない会話をして家族は出掛けていきました。私は暇なので自分の部屋で学校の問題集を黙々と解いていました。すると、

sound:14

私「………………………え?」

いきなり私の部屋の扉が叩かれました。

私(まだお兄ちゃん行ってなかったのかな…?それとも忘れ物…?)

兄が泊りにいくといったお友だちの家は我が家からそう遠くないのでてっきり忘れ物かと思い扉の前に立ちました。

でも、私はなんだか違和感を感じました。

私(…なに、この黒いもや…)

ドアの向こうから黒いもやのようなものが見えてきたんです。とても気持ちの悪い、悪寒がするそれは扉を叩く度に濃く、見えやすくなっていました。

私「………………っ!!…」

私はこれは兄ではない、とても悪い何かだと思って必死にドアを押さえました。

ドアはドンドンと強くなっています。

私「やだよ!!こないで!!お願い!」

と半泣きで叫びました。けれどまだやみません。

そして軽くドアが開きそうになってもうだめだ…っと思ったとき

私「…………?」

叩く音が止んで、あの黒いもやも見えませんでした。

私「何だったんだろ…いまの…」

私はまだ驚いたままでしたが、内心ほっとしていました。そしてくるっと後ろを向いた瞬間、私は目を見開きました。

目の前に髪の長い女の人が殺意をむき出しに此方を見ていました。そして、私の首に手を出して

「かえせえええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

そのあと、私は気を失っていたのでしょう。

気がつくといつもの私の部屋で倒れていました。

私「夢…だったのかな…」

と私は急いでドアを見ました。

黒いもやはありません。

部屋にあの女の人もいません。

なんだ…夢か。

そう思って私は疲れた顔を洗いに洗面所へ行きました。

顔を洗って、鏡を見たとき私は小さな悲鳴をあげました。

首に、捕まれたような赤い後がくっきりと残っていたのです

それから祖母に言い、お守りと御札、それと徐霊方法を教わりました

あの女性にはいまだにあっていません。

どうやら、私が使っていた部屋はある女性が男性に不倫をされ、その恨みを持ったまま一生を終えた場所だそうです…。

それを聞いてすぐ私達は引っ越しました。

けれど、いまでも時々、首が絞められるように苦しくなることがあるんです

Concrete
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短い話の中にもきっちり怖い部分が入っていて、楽しく読ませて頂きました。
王道で安定した怖さがありますね。これからも頑張って下さい。

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話にまとまりがあっておもしろかったよー
もっと意外性かあれば更にいいと思います
次作もがんばってください

返信

ロビンさん
本当にその通りです…
でも目の前にいたとき怖すぎて身動きとれませんでしたし…
霊感ってあってもあんまりいいことないです…(´・ω・`)
私の場合、徐霊するか逃げてますw

返信

面白かったよ! 濡れ衣もええとこやなぁ(^_^;) 又 首絞められたら あたしとちゃうぅぅぅ!!

て、叫んだれ!!

返信

現在も続いているんですか…。その女の人はまだときすこさんのお宅にいるのでしょうか?気になるところです。

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