中編3
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母校での怖い話

自分が卒業した高校は

ヤンキー率も高く、バカの受け皿の様な高校

そこまで言わなくても…と思うが

自分の友人(健常者です)が高2でやっと掛け算、割り算を習っているのを知った時

自分もバカだと再確認

多少は恥じた

そんな母校での怖い話

七不思議は流石になかったが、先輩の話をいくつか聞いていくと

一つの事実があり、その上での怖い話が出てきていた

その聞いた中で一番怖いと思った話

以前、校内で生徒の自殺があった

これは事実だった

現場は既に無くなり、テニスコートになっているが、以前そこには体育館があった

自殺した生徒は、体育館内の倉庫で首を吊り翌日発見された

遺書などはなかったらしく様々な噂がたった

噂は自殺の理由から次第に幽霊騒ぎになり

体育館への立入は長期間できなかった

そして生徒は、人の言う事を聞かない生徒が多いので、面白半分で夜の学校で肝試しに興じる者が後を絶たなかった

先生達は困り、仕方なく夜の警備を先生達で始める

『面倒な事になった』

先生達は少なからずそう思った

昼間なら未しも夜まで世話の焼ける生徒の面倒

しかも自殺者がいた場所を見張るなんて

誰だって避けて通りたい

先生達は順番に夜警に入ったが、体育館が見える別棟の教室で篭り、灯りがチラつかないかみる程度だった

生徒達は代わる代わる来ては、先生達に捕まり帰される…まさに鼬ゴッコだった

そんなある日、

夜警で教室にいた先生の所へ男子生徒数名が血相を変え駆け込んで来た

怒る所だったが、慌てぶりが気になりどうしたか聞くと

『縄!縄だよ!』

『俺達見たんだって!また誰か吊ってるって!縄見えたんだよ!』

『早く!ヤバいって!』

先生も慌て、体育館の鍵を取り体育館へ生徒と一緒に走る

体育館へ着き、窓から中を覗くが…

何も見えない

鍵をあけ中へ

暗く月明かりが差し込むだけの体育館

走り自殺現場の倉庫へ向かい扉を開けた

何も変わらない倉庫がある

……クスクス……

…ブハッ(笑)………

やられた!

先生は思った

『っるわけねーじゃん!走りながら笑い堪えるの大変だった〜』

『中入ってみたかったんだよね〜、ありがと、せ・ん・せ・いっ(笑)』

散々馬鹿にし笑い、

先生は激怒した

『こんな夜遅くに学校来た上、人をからかってどういうつもりだ!

親は知ってるのか!女の子まで連れて何かあったらお前等どうするんだ!

どこのクラスだ!名前は!』

怒鳴られて当たり前

誰だって怒る

なんて詫びるかと思ったら詫びもせず

『はぁ?』

食い下がってきた

先生も負けじと

『何だその態度は!お前はからかわれても何も思わないのか!そんなんだから〜…』

先生はしっかり頭に血が登り説教が更に続きそうになった時

『ちょちょ…先生ちょい待ち!謝るって。騙して悪かったって!

てか、さっき先生何てった?』

『何がだ!』

『俺等女子連れてないよ?』

『じゃあ、そこにいるのは誰だ!』

一斉に先生が指を差した先に視線が集まる

そこには

首に縄を掛けた女の子が佇んでいた

確認・同時に全員絶叫

出口へと我先に走り出す

外へ出て慌てて先生が鍵をかけた

全員顔を見合せ、

自然と体育館へ視線を向ける

すると

出口の窓に

首吊り自殺者特有の

見るに耐えない顔が

先生達を見下ろしていた

次の日、朝、先生達は体育館の外で倒れている状態で見付かった

そして全員の首に

縄が食い込んだような跡があった

それから数週間後、体育館は老朽化もあり取り壊され、今では立派なテニスコートがある

そして自殺した生徒の、自殺したであろう理由の1つにイジメがあった

イジメていたのは今回怖い体験をした生徒

そしてそのイジメの事実を知っていた、今回怖い体験をした先生

噂は噂なので、本当かどうかは解らないが、

怖い体験をした生徒は自主退学し、先生は療養中のまま学校に現れることは無かった

以上です

聞いたときは、在学中の上かなり身近に感じ怖かったですが、いざ文字に起こしながら見ると余り怖くないですね…

失礼しました

怖い話投稿:ホラーテラー 京介さん  

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