あれは今から2年くらい前の話。
俺は中学1年生。
その日はお母さんと一緒に兄貴のお迎えに行ってたわけ。
まぁ、普通に駅で兄貴を拾って帰ってきてたんだよ。
俺は普通に「あと少しで着くなー」とかって思ってたら、急にお母さんが変なこと言い出したんだよ。
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母「ついて来てる。」
俺「は?何の話?」って言ったわけ。
そりゃそうだよな、急について来てるとか、今は夜の11時だぞ?
わけわかんねーとか思ってたら次は、
母「誉士(たかし)わかるでしょ?」とか言い出した。
あ、誉士って兄貴の名前な。
で、兄貴にわかるわけないじゃんとか言ってたら、
兄貴「うん、いるね。このままだと家まで来るよ。」とか言ってんの。
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俺は兄貴霊感あんのかよ!とかいいながら、めっちゃびびってんの。
俺は霊感あんまりないから、たまに「居るな。」ってわかるぐらい。
で、もう家に1分ぐらいで着くって思ってたら、お母さんが走ってきた!とか大声で言い出して、スピード出して家に着いちゃったんだよ。そしたらさ、
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母「ヤバい、居る、誉士早く塩持ってきて、今すぐ!」って言って、家に入らないし、俺にまだ入らないでって言うし。
今冬ですよ⁈して、夜中にですよ⁈とか思いながらも、家に幽霊入れるのは嫌だったから仕方なく待機。
兄貴が塩持ってきたら、お母さんは自分にかけて、兄貴になんか除霊?みたいなのやってもらって、盛り塩やってた。
凄いなーって見てたら
母「あ、消えた。」って言って家に普通に入って行った。
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後で聞いたんだけど、ついて来てるって気ずいたあたりでその子は事故にあって亡くなってしまっていたらしい。
その子は5歳の男の子で、事故では即死だったらしい。
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俺は次の日、お母さんと兄貴と花束を持って行った。
その時、後ろからありがとう。と
聞こえたような気がした。
作者すいれん*