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短編2
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明晰夢

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この話は、私が小学6年生の時に経験した話です。

わたしは、その日何も考えずベッドへもぐりこみ、5分もしないうちに

寝てしまいました。

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まさか、こんな不思議な夢を見ることになるなんて、考えてもいませんでした。

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いつの間にか私は、不思議な世界にきていました。

風景は私の住む町ですが、何かちがうなあ、と私は夢の中で思っていました。

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すると、ひとりの妖精(?)の男の子が現れていいました。

「一緒にお祭りにいこうよ!こっちこっち」

何かおかしいと感じつつも、わたしはそのままついていきました

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それからは普通に、夢を現実と思って行動していました。

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しかし、あるきっかけがもとで

私はこれは夢だと気付けました。

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手を合わせられないのです。

お祭りのフィナーレで、手を叩こうとするのですが

手が、途中までしか動かない。

私は感がさえていたのか、夢だと一発で気付きました。

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私が手を合わせようとふんばっていると

妖精の男の子はいいました。

「この夢を見ている限り、君の手はそこまでしか動かないんだよ」

私は怖くなり、ほっぺを何回も叩きました。

なぜか、手を合わす以外の事は出来たのです。

10回、20回、30回…

ペチッ、ペチッ…。

すると50回目くらいで私は目を覚ましました。

すごく長い、長い夢でした。

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しかし時計を見てみるとまだ夜10時。

ということは、1時間ほどしか寝ていなかったのです。

そのあとネットで調べると、これは明晰夢というらしいです。

愉快な内容の夢だったけど、男の子も怖くなかったけど

私はなぜか、この上なく怖く感じました。

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