昔々、とある山に、小さな宿がありました。
そこに旅人がお泊りしました。
旅人はその宿の壁紙に感心しました。
焦げ茶色の美しい模様が花のように散りばめられている壁紙で、
その艶、色合いが何もかも美しかったのです。
「なんて素晴らしい壁紙だろう。まるで生きてるようだ。」
旅人は、それを延々と眺め続けました。
それほど素晴らしい壁紙だったのでしょう。
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ですが、その宿とのお別れの時がやってきました。
旅立ちの朝、宿主に、その壁紙がいかに素晴らしかったかを延々と語り、
それはそれは名残惜しそうに去っていきました。
しかし、宿主は思いました。
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「え・・・うちは白い壁紙のはずだけど?」
作者bukuromasi1988
ネタ画像で、面白いのを見ましてね・・・。
書いてみたのですよ。でも画像が見つからん(汗)。