沖縄にはグスク(城跡)と呼ばれる場所が北から南まで計、5ヵ所あります。
沖縄がまだ琉球と呼ばれていた時代に北の王と南の王が琉球統一の為に争いをおこなっていた時代
その時に立てられていた城の跡地の事で現在では世界遺産として登録されています。
自分は世界遺産が好きで全ての場所に見学をしてきました。
中でも勝○城跡は高台に位置しており城の周りは断崖絶壁、入り口までは急な階段となっていて登るのがとても大変でした。
ですが城跡の頂上からみる景色は360度、町や海を見下ろすことが出来る素晴らしいとこでした
時刻は深夜1時過ぎ
自分は当時付き合っていたJさんとドライブをしていました。まだ付き合ったばかりでお互いに少し緊張するくらいの関係でした。
前に自分は昼間に勝○城跡からみた景色がキレイだった事を思いだし思いきって今から勝○城跡に景色を見に行こうと言いJさんは気を遣ってくれて行く事になりました。
いざ着いてみると深夜だったこともあり不気味でしたが…自分は絶対に頂上から眺める景色はロマンチックだろうと思い気にせず登り始めました…
明かりは月明かりのみで足元は薄暗くとても歩きずらかったです。やっと階段を登りきり入り口に入りました。入り口に入ると広い原っぱになります。原っぱの中央にさらに上に行く階段があり登ると頂上に着きます…
頂上は25メートル四方くらいの囲いになっていて原っぱが広がっています。やっとで着いたと思い景色を早速みようとした…その時。
まさかのスコール…
車までの距離があったので結局景色を見ずに急いで引き返すと…階段をおりる前にピタッと雨が止んだ。
「結構強くふってたのによかったねー」
と二人で話しをしながら歩いていると…
階段でまさかのコケるというハプニング…めちゃくちゃ恥ずかしかった。
後日…
自分は怖い話しが好きなので沖縄の怖い話しについて検索して見ていると…グスク関係の話しがあった。最近行ったばかりだったこともあり早速読んでみた。内容はこんな感じでした。
「仲の良い男女2名2名で肝試しに行こうとなり近くにグスクがあるからそこに行ってみようとなりました。特に幽霊が出るなど噂は聞いたことないですが…「グスクというのは昔戦があって沢山の人が殺し合いをした場所だから面白半分で行くとこではない」とおばぁ~から言われた事があり…若かった自分達はそれが逆に好奇心となってしまった。
時刻は深夜1時過ぎ
月明かりのみで足元は薄暗くとても歩きずらい。
急な階段で上まであがるのにしんどい。
階段を登りきり中に入ると原っぱが広がっていた」
自分はこれをここまで読んだ時点で「あれ?もしかして」と思いました。また読み始めると…
「皆で「やっと着いたねー」と盛り上がっていると中央付近にまた階段があることに気づいたので皆で上に上がりました。すると…突然のスコール。
皆あわてて帰ろうとなりました。階段の前まで来るとさっきまで降っていた雨がピタッと止んだ。」
自分はそこまで読んで「絶対…最近行ったとこだ」と思いました。また、読み返すと…
「雨が降ったこともありまた薄暗く急な階段だったので気を付けて歩いていたのですが…自分は列の先頭で後ろから友達のYが「もっと早く歩け!!笑っ」と煽って来るので急いでペースを上げたその時…コケてしまいました。すると後ろから皆がバカにしたように笑っていたので。ムカついた自分は振り返って文句を言おうと思い視線を上にあげると…
「うわぁ、はぁ!?はぁ!?」
自分はあまりの光景に驚き悲鳴を挙げてました…
皆の後ろより更に高い位置…城跡の囲いに沢山の武士が弓をこっちに向けて狙っている。
「やめろー!!うわぁー!!」
一斉に弓が放たれ自分目掛けて飛んで来る矢が当たった瞬間自分は意識を失った…
気がつくと自分は病院のベットで…おばぁ~と皆が涙目で自分に声をかけてきた。
落ち着いたあとあれから何があったのか皆に聞くと…自分は叫んだあと気絶をして目は白目を向いた状態で病院に急いで運んだが原因不明で意識が戻らずにいたが…今日おばぁ~が来てお祓いをしたらあっさり目が覚めたらしい…
皆に自分の身に起きた事を話し終えたあと…おばぁ~にこっぴどく怒られたのは言うまでもない。」
自分はこの話しを読み終わった後…もしあの時に振り返って上を向いていたら…考えるとゾッとした。
作者ゆうちば
自分は決して面白半分でグスクに行ったわけではないですけど…歴史上で悲しい事が起きた場所には時間を考えて行くことにしています。