これは私が高校3年生の時に体験した話です。
私は廃部寸前だった卓球部に友人から入ってくれと頼まれ、入りました。
この日、休日で後輩は、2人居るのですが都合が悪く欠席をし、友人と顧問の先生と3人で高校の体育館を使い、卓球の練習を始めました。
この日は体育館に入ると、ギャラリーに誰かがいる、と気配を感じていました。
舞台よりに卓球台を用意し、基礎練習から始めました。
始めて1時間くらい経ったあたりから、卓球の"カコンカコン"という音の間に教官室にあるインターホンがトゥルルと鳴るのです。
卓球を辞めると、カコンカコンと言うのは聞こえなくなるので、空耳かな、と思い気にせずにいたのですが、鳴り止まないので顧問の先生に鳴っていることを伝えると
「今日はインターホンの元を切っているから鳴るはずがありません」
と言われ、気にしないように続けていると友人も聞こえる、とたまに言い始めました。
鳴るなーと思っていると、突然、耳元で男の人が
「はい、もしもし」
と言いました。
それ以降、電話のトゥルルはならなくなったのです。
私の通っていた高校では、体育館や寮に出る、と言われていたのです。
作者N