中編4
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夏の体験

高2の八月下旬、熱帯夜に僕はふざけて肝試しをすることにしました。その時集まったのは僕とAとBの三人です。三人で夜遊びをしている最中、墓に行くことになりました。

僕は霊感があります。みたことが何度かありました。Aは全くそういうのはなく、霊などいないとか、怖い話をふざけて話すなど馬鹿なやろうです。Bは霊をみたことはなかったのですが、彼は霊の存在をしんじていました。そして三人は墓に入りました。そのお墓は三段構造で、坂を三段に登って墓がありました。僕たちはその頂上から下へ下へとおり、最後は往復して戻ってくるルートをることにしました。

いざ歩き始めました。配置はAを挟んで左から僕、A、Bという形態です。一段すぎてもなにも起こりませんでしたが二段目で僕は子供の笑い声と白い光がみえました。その光は、まだ幼少の少年でした。僕はその少年が僕たちを誘導してると思いました。Aは何も感じませんでした。

ですがBは僕と同じく子供の笑い声をききました。三段目に行きターンをしました。ですが三段目では何も起きませんでした。しかしターンして戻っていくとまたあの少年が僕には見えました。そして少年に誘導されるように二段目につくと、彼は隠れてしまいました。僕は二人をのその場に残して、少年を探しに行きました。すると少年の後ろ姿が見えたので少し行くと彼の母親らしき白装束をきた女性が僕に背を向けて立っていました。僕は怖くなり二人のところに戻り、早く発着点に戻ろうと、早足で歩き始めました。

するとなにもなかったAが突然、意味不明なことを言い始めました。彼はお父さんが以前交通事故でやばかったとか、緑色の火の玉が見えるとか言っていましたが僕とBは嘘だろうと軽く流してました。が、急に母親の実家の話をし始めました。その話は、僕は一度聞いたことがあり、初めて聞いた時は嘘だろうとおもってましたが、Aはその時だけ本当だ本当だと言い張り、嘘ではないと言いました。僕は変なやつだなと思いました。

するとAは急に足が痛いと言い始めました。足が痛い、足が痛いと二、三回いうとAはあたかも人間じゃないような感じで、膝からガクッと倒れこんでしまいました。大丈夫かよと、僕とBは言い、肩を持とうとしたとき、僕はふいとAの足を見ると肩から先がない手が、Aの足についているのがみえました。その瞬間逃げろ、逃げろと、ダッシュでAの肩をもち、発着点まで逃げました。 墓の敷地から出ると、Aは足が楽と言い始め、ホッとしました。その後、AとBの周りでは、なにも起こりませんしたが、なぜか僕の周りでは奇妙な現象が起こり、僕を悩ませました。

九月に入り、いつも通りに僕は寝床に入り、ねました。しかし、寝付けず、2、3時ごろまで眠れませんでした。それからの夜が悪夢の始まりでした。次の日、寝床に入ると2時ごろ、目が覚めました。すると隣の部屋の天井から雨が降るようなパラパラといった音が天井から聞こえてきました。ですがその日はどうみてもどう考えても雨は降っていませんでした。僕はネズミでもいるんだろうと思っていました。

その次の日の夜は隣の部屋の机に物が落ちる音がしました。しかも何度も何度もきこえました。その音は机に何かを叩きつける音でした。僕は完全におかしいとおもいました。

すると次の日の夜、部屋を何周も何周も歩く足音が聞こえ始めました。それは決まって二時ごろから三時ごろにかけて、毎日のように聞こえました。そんなことが2週間ほど続き、十月一日の夜、その日はなんだか暑くて障子を開けて寝ていました。するとあの足音が聞こえ始めました。が、その足跡はいつもとはちがく、ゆっくりゆっくりと歩いていました。そしてその足音は部屋をでてきました。そして自分の部屋の前まで来ました。僕は障子を半分開けてたので、怖すぎて布団に潜り込みました。しかし、その足音は障子の半分のところでとまり、動かなくなりました。そして夜があけました。

そして夜がきました。僕はつぎは何が起きるのかとかいろいろ考えて怖すぎて布団に潜り込んだまま寝ていましたが、その日はなにも起きませんでした。朝起きて、弟と話していると、弟が奇妙な話をしました。弟は霊感など全くなく、僕の身になにもなかった当日も普通に寝ていました。しかし二時ごろに目が覚め、まだ早いなと布団をぬごうとした瞬間、自分の布団のまえに白いハット、白いスーツ、白い靴をはいたおじいさんが立っていてその人は弟に背を向けて、キラキラと光り輝いていたと言うのです。まさかと思っていました。

その日の夜、僕は寝ている時、なんだか寒い感じがしたので目が覚めました。すると大文字で下半身にしか布団がかかっていない状況でした。仕方ない布団をかけるか。と思い、起き上がろうとした瞬間、金縛りに合いました。僕の金縛りは首が動き、目が開けられるタイプでした。すると自分の布団の前に、弟が言っていた白いハット、白いスーツ、白い靴をはき、光輝いたおじいさんが僕に背を向けて立っているのが見えました。僕は誰だと聞こうとしましたが、金縛りで声は出ませんでした。するとそのおじいさんがこちらに体を向けようと

してきたので、怖くなり、僕は目を閉じ、ひたすら眠りました。後あとわかったのですが、その日は祖父の命日でした。そしてその日以降、僕の周りに起きていた怪奇現象はなくなりました。

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