幽霊かどうかはわからない。
自分としては怖かった話
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ある夜、私はバイトを終え
深夜に帰宅した。
多分午前0時は過ぎてた。
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マンションのエレベーターのボタンをおす。
階数を表示するディスプレイは、
3となっていたようにおもう。
もう誰も利用する人間がいないのか、
スムーズに降りてきた。
エレベーターが到着し、ドアが開く。
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中には、髪の長い女がいた。
会釈をすると、向こうも軽く首が動いた。
ただ髪の毛が邪魔で顔は見えなかった。
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女性は
向かって右側の隅のほうに立っているため、
私がボタン側にたつことになる。
「何階ですか」
と聞くと
六階で と小さな声で返事が帰ってきた。
最上階にすんでいるようだ。
私は4階なので、入力して
そのまま黙ってのり自分の階で降りた。
シャワーを浴びてそのまま寝た。
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朝、エレベーターにのるときになって気づいた。
昨日の夜、私が乗るまでエレベーターは止まっていた。
なのに私が乗るときには中に女がいた。
その女は、いつからエレベーターのなかにいたのだろう。
幽霊だとは言わない。イタズラかもしれない。
でもその女がもしもヤバいやつだったとしたら、
私は自分の部屋をそいつに知られてしまった。
shake
作者田中康太
実話です。
あれから2日ほどたちましたが、何もありません。
もしかしたら杞憂なのかもしれませんが、怖かったので厄落としに書かせていただきました。