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中編3
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真夜中の遊び

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これは私が高校1年生の時に初めて心霊体験をした時の話です。

この頃の私は心霊経験なんてまるでなく霊感0だと思っていました。

高校入学してすぐに親睦を深めるためにオリエンテーション(2泊3日)が行われました。

宿に着いてすぐ周りの子達、主に持ち上がり組(幼稚園からエスカレーター可能)の子がざわざわしているのに気が付きました。持ち上がり組の友人に「なんでみんなソワソワしているの?」

と聞くと彼女は「ああ、この旅館出るって有名なんだよ。」と返ってきました。

私「それってもしかして幽霊?」

友人「そうそう私は見たこともないけど、心霊写真とかいっぱい撮れるらしいよ」

その時の私は怖い話が凄く苦手でした。出来ればこのオリエンテーションが終わった後に聞けばよかったと心底思いましたが後の祭りです。

私はしょうがない気にしないことにしようと思いました。

寝泊まりする部屋に着いてすぐに私は猛烈な湿気に襲われました。

私「うわあ。なにこれ凄いジメジメしてるぅ」

友人「ボイラー室の上だからしょうがないよー」

最悪な場所でした。

私「とりあえず、みんな持ち物チェックしようか」

班員6人「了解ー」

この時持ち物の中に時計があったが誰一人持って来ている人はいませんでした。

私「部屋に置いてあるかと思ったけどないねー。まあ、携帯あるから大丈夫だよねみんな携帯のタイマーセットしておいてねw」班員「はーいwてかここ電波まったくないんだけどw使えねー。山奥だからかなー。」とたわいない話をしていました。私は皆より早くチェックが終わったのでふと部屋を見渡しました。すると掛け軸と小さな絵画と何故か押入れにものすごく違和感を感じました。(三方、部屋を囲むような配置)

私はこっそり一番気になった掛け軸に近ずくとおもむろに捲ってみました。するとそこにはなんとお札が貼ってありました。私はびっくりして次に気になった絵画も捲りましたするとそこにも貼ってあり、まさかと思い押入れのふすまも開けました。そこには貼っていなくてほっとした瞬間ふと上を見るとそこにもお札が貼ってありました。私はショックで呆けてしまいましたがふと我に返りこれは皆が知ったら騒ぎになると思い何事もなく見なかったことにしました。

この後レクリエーションをしたりご飯食べたりであっという間に寝る時間になりました。

私と友人2人で最後までおしゃべりしてましたがさすがに12時近くになってきたので眠ることにしました。

しばらくすると何処からともなく時計の秒針が聞こえてきました。私は「ああ。時計の音が聞こえる煩いなあ。あれ?でもこの部屋には時計が置いてないはずおかしい・・・。」と考えていると今度は天井からトタトタトタと人が歩く音が聞こえてきました。どうやら小さい子供の足音に聞こえます。「おかしい、この旅館は私たちが貸切にしているはず」と思っているとそれは徐々に増えていきまるで鬼ごっこをしているようでした。

トタトタトタ、きゃーーー、あはははは、おぎゃーーーおぎゃーーー

とまるで幼稚園の休み時間のような騒ぎっぷりで頭に響くようでした。あまりの煩さに眠れずこんなに煩いのにみんななんで平気なんだろうと思いながら耳を塞いで布団を被ってやり過ごしました。どれくらいそうしていたでしょう。気付くと音も声も聞こえなくなっていました。最初に聞いた時計の秒針も聞こえません。携帯で時間を確認すると4時でした。私はやっと静かになったと思いそのまま眠りにつきました。

朝友達にそれとなく昨日寝る時に時計の音と足音が聞こえたかと聞くと時計の音は聞いたけど足音は聞いていないと返ってきました。

以上が私の経験したことです。後日他の班のクラスメイトが写真を現像するとかなりの枚数心霊写真がありました。赤いのやら指が増えてるのやら。

ここは本当に出るんだなあと思いました。長々と長文失礼しました。

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