短編2
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よりみち

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深夜帰るのが遅くなってしまい

隣に住む同僚を送り届けた日

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同僚が散歩がてら通ったことのない道を通りたいと言い出した

あまり気が進まなかったがどうしてもというので

しかたなく普段とは全く違う道をとおってみた

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普段の道は深夜といっても電灯があったので少しは明るかったのだが

この道は電灯一つなく本当にまっくらで

霊感0の俺ですらなにかでそうだとおもった

周りは木や草でよくみえず

ゆっくりといくので精一杯だった

はじめはおもしろがってた同僚も怖くなってきたらしく

いつの間にか静かになっていた

どんどん入っていくと途中に廃墟のビルがポツンと立っていた

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すると同僚がいきなり

「なぁあれなんだ?」

といってきた

気になったので一度車をとめてみてみると

確かに何かあった

白く風になびくように

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よく見てるとこちらに少しずつ近づいているきがした

やばい!と思ってにげようとしたそのとき

sound:14

shake

車のまわりを叩くと同時にたくさん手がみえ

もう何がなんだか分からなくなって

無我夢中で車を走らせた

後ろからはまださっきの白くてゆらゆらしているのが

約80kmはでていたのについてきている

もう後ろは振り返らないようにして全力で逃げた

同僚は一人で何かブツブツいっていて

そのすぐとなりのガラスには手がまだついていた

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何分かしたらいつの間にか振り切っていた

その後すぐ近くにあったコンビニに立ち寄り

少し一服した

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さっきのは悪い夢だと自分に言い聞かせた

しかし同僚は精神的にきていたらしく

未だに怯えていた

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家に帰るためもう一度車に乗ろうとしたとき

確かに一瞬見えた気がした

後ろの席で右目がない女がニタァとしてこちらをみているのを

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同僚を送り届け

そのあと家で寝ずに色々調べてみるとあのビルでは

自殺の名所として有名らしく普通ならばあの道は封鎖しているらしい

朝になって気がついたが

入れないようになっているはずのコーンやテープなどが

道路の横にあって林の奥には車があった

ということはいままさにあのビルには人の死体が

今でもあるということになる

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いま私にできることは無事成仏できるようねがうことだけだ

…あなたのうしろは大丈夫ですか?

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