【重要なお知らせ】「怖話」サービス終了のご案内

監視カメラに写っていたもの。

短編2
  • 表示切替
  • 使い方

監視カメラに写っていたもの。

これは、私が友人から聞いた話です。

少しの間、付き合っていただければ、嬉しいです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

最近俺の身に物騒な事が起こっている。

俺は今小さなアパートに住んでいるんだが、夜勤が忙しく、家に帰るのは深夜を過ぎていた。

ところで、物騒な事というのは、深夜家に帰ると、誰かが侵入した後かの用に部屋の家具の配置が変わっている事だ。

しかも、度々配置の場所が変わっているのである。部屋も無造作に散らかっている。

そんな毎日に俺は気味が悪くなり、監視カメラを設置する事にした。なるべく部屋全体が見えるように。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

翌日、いつも通り俺は深夜に仕事から帰ってきた。

やはりこの日も、誰かが侵入し、家具の配置を移動していた。

この日の配置は、入ると目の前にTVがあり、真ん中にソファを挟むように、向かい側にクローゼットが置いてあった。

しかも、相変わらず無造作に散らかっている。

俺はソファに座り込み、監視カメラのデータをダビングしたビデオテープをデッキに差し込んだ。

パッと、TVに部屋の映像が映る。

部屋から、俺が出て行った後数時間は、何も変化は無かった。

だが、4時間後部屋に見知らぬ女が、入ってきた。

誰だこいつ?本当に全く面識のないヤツだった。

女は、部屋の物をあさりだし、家具を移動し始めた。そしてまた物をあさりだすと、何処からか包丁を取りだし、手に取った。

包丁を持った女はクローゼットの中に入った。

は?何してんだ?こいつ。

俺は意味がわからないまま、唖然と映像を見続けた。

その数時間後、部屋の中にもう一人ひとが入ってきた。

そいつが、カメラの視界に入ってきた。視界に入ったそいつの正体に俺は目を疑った。

そいつは俺だった。

そこで映像がエンドを告げた。

え?何…だよ。…これ。?

  ガタッ…

その時、すぐ後ろで物音がした…

そして女が言った。

「やっと気づいてくれたね…」

Normal
コメント怖い
0
1
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ