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短編2
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輪廻

高校のとき友達の矢島と一緒に酷い虐めをしていた。

 ヒョンというあだ名の暗い感じの奴だった。

 ケンシロウだといってヒョンの胸にタバコ押し付けて北斗七星を作ったりしてボロ雑巾のような扱いをした。

 ところがあるときヒョンは校舎の屋上から飛び降り自殺をしてしまった。

 虐めが発覚すると思ったが、何故かヒョンは遺書らしきものを残してはいなかった。

 ただ矢島に「来世で、また会おう」と一言だけヒョンから電話があったというのを後になって聞いた。

 矢島はヒョンの自殺を気にする様子もなかった。

 高校を卒業して数年が経ったころ、矢島は結婚して家庭を持った。

 ところが次男が生まれて3ヶ月ほど経ったとき矢島から俺に相談があった。

 次男の胸に原因不明の七つの青い痣がいつの間にかできていたという話で医者に行くと外的要因しか有得ず逆に虐待を疑われる始末だったそうだ。

 愕然としている様子の矢島の考えている事がすぐに理解できた。

 まるでヒョンにつけた北斗七星のタバコの痕にそっくりだったからだろうと……。

 その後、矢島を追いつめる程の何があったのかは、わからないが今は刑務所に服役している。

 新聞には父親が乳児を折檻の末に殺したと数ある虐待事件の一つとして報道されただけだった。

 面会した矢島は俺に、その時のことを少しだけ話してくれた。

 気がついた時には口と鼻を塞ぎ手にかけた次男のぐったりする姿を矢島は呆然と見下ろしていたそうだ。

 すると背後から「ヤッツン……」学生時代の矢島の懐かしいあだ名で呼ぶ声がした。

 振り返ると4歳の長男が立っていて薄ら笑いを浮かべ言った。

「そっちじゃないよ」

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オチでゾクッと:(´•ω•)ω•`):

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おぉぉぉ!
好きです。このタイプのお話し!
主人公の方は、お咎めなしなんですかね…

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