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中編3
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とある田舎で

これはとある田舎であったお話です。

僕のおじいちゃんから聞いた話です。

この話は、おじいちゃんのお父さんが(仮にAとしておく)子供の頃体験した話だそうです。

Aの育った村では誰にでも慕われていた長老が居たそうです。

そんな長老はある時、病気になったそうです。

その当時、村にはお医者などいるわけもなく村の人々は長老の病気の感染を恐れていたそうです。

そこで、長老には病気が完治するまで空き家に隔離することを村の人々は考えました。

そして長老は空き家に隔離されることになりました。

長老の病気は日に日に良くなっていきましたが村の人々は、それでも病を恐れ長老を隔離し続けたのです。

そして、いつの日かあの家には近づくなと村の人々は言うようになりました。

もちろんAも親からは絶対に近づくなと言われていたみたいです。

そして、隔離から3年が経った時、Aは長老の事が気になり友人と家まで覗きに行ったそうです。

隔離されている家には長老が居てたものの、家の至るところに血がいっぱいついていたそうです。

Aと友人はこの事をすぐに村の大人たちにつたえました。

すぐに大人たちは長老の隔離されている家へと向かいました。

そこには、自分の足を笑いながら食べている長老の姿がありました。

長老は長いこと隔離をされ、村人から裏切られたと思い気が狂ってしまったそうです。

その日の夜、村人達がAの家にやってきたそうです。

Aはお父さんに寝ろと言われ、隣の部屋でこそっとその話を聞いていました。

その内容とは長老を殺すと言う内容でした。

Aは長老の事が大好きだったので、いてもたってもいられず家を抜け出し、長老の隔離されている家へと向かいました。

そこでAは長老を家から逃がしてしまいます。

長老は次の日の朝には隔離されていた家から居なくなっていました。

その日の夜から不思議な事が起こり始めます。

村人が一人一人と姿を消していくのです。

村の大人たちも厳重な警備をしていましたが日に日に村人が姿を消していきます。

そしてある夜、村に住む女性の叫び声で招待が分かることになりました。

それは、鬼の様な顔で村人を食べている長老の姿でした。

大人達が長老を取り押さえようとするとなぜか犬や猫と同じように四足歩行で森の中へ消えて行きました。

それからは毎夜毎夜、犠牲者が増え続けていったので村人は恐ろしくなり、村から逃げようとします。

それでも逃げようとした人間が襲われ犠牲者が減ることはありませんでした。

Aも怖くなり友人と一緒に逃げ出します。

その時、運悪く長老に見つかってしまったそうです。

友人は長老に殺され次は自分の番だと思っていると長老は森の中へ消えて行ったそうです。

Aは一人で隣町まで逃げ、大人たちに説明をし、隣町の大人達と村に向かうと村人が一人もいなかったそうです。

その後、Aの両親や、村の人々がどうなったのか知る人は居なかったそうです。

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