SNSのコミュニティの副管理人をやらせていただいてます。
副管理人になってちょっとした異変が起こるようになりました。
1つは日記にも書いたのですが、これはちょっと怖かったのでこちらに書かせていただきます。
副管理人になって数ヶ月が経ち、みなさんからメッセージをよくいただくようになりました。
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「副管理人がんばってください」
「●●の話が荒れそうなので対処お願いします」
「あなたの後ろに女性の霊と老人の霊がついています、早急な対処をしないと危険です」
「索引に●●を追加してください」
「るん、さんのページにお邪魔しました」
「応援しています」
「るんさんの日記楽しいですね、また来ます」
「副管理人さんに霊が憑いていますが対処していないのですか」
「日記が怖かったです」
「警告!冗談ではありません。女性の霊ともっとやばいものが憑いています」
「るんさんのコミュも参加させていただきます」
「女性と老人の霊が憑いています」
「副管理人がんばってくださいね、大好きです」
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いろいろなメッセージをいただきましたが、どうやら霊が憑いてしまっていたのでしょうか そういったメッセージが数通ありました。
しかし、私は全く霊の存在を信じていません。
メッセージにあった忠告もさほど気にも留めずにすごしていました。
それからしばらくして、ある夜。
いつもどおり寝ていたんですが 突然 バッサッ…
寝ている私の顔に何かが覆いかぶさりました。
突然のことに私は顔の上の物体を反射的に払いのけたのですが それは 大量の 長い髪の毛でした。
「あ… あぅ…」 突然のことで声が出ませんでした。 というより声を出してはいけないような気がしたのです。
払いのけた大量の髪の毛をベッドの下に落とすと私は布団の中に潜り込みました。
ガクガク… 体の振るえが止まりません。
しかし、なにか気配を感じたのです。
ワンルームの部屋の片隅、キッチンの方から音が聞こえました。
ガサガサ… ブチブチブチ… 何かを引きちぎってる音でしょう。
ペタ… ペタ… ペタ… ペタ… ペタ… ペタ… ペタ… ペタ…
音の主はこちらに近づいてきました。
ペタ… ペタ… ペタ ペ
私が寝ているベッドの前でその足音は止まりました。
バサバサ…
潜り込んだ布団の上にまた何かが…
ペタ… ペタ… ペタ… ペタ…
その足音が遠ざかるのを確認し、 布団から手だけを出し、布団の上をまさぐりました。
そこにあったのは やはり 大量の長い髪の毛でした。
すぐに手を布団の中に戻し、私は布団の小さい隙間からキッチンの方をのぞいてみました。
すると そこには 包丁で自分の髪の毛をブチブチと切る女性が立っていたのです。
長い髪の毛は右半分はすでに短く切られていました。
そして 私がのぞいていることに気づいたのでしょうか 女は急に振り返り、ぎょろりとこちらを見回しました。
慌てて布団の中に潜りました。
… … それから気づくと私は寝ていました。
朝、起きると髪の毛はどこかへ消えていたので夢だと思うことにしました。
若干不安な面もあったので女性の霊のことを教えてくれた人の一人にメッセージを送りました。
送:「女性の霊(の夢?)がキッチンで髪の毛を切っているのを見ました。あれなんでしょう?」
すぐに返事が返ってきました。
受:「私じゃ分からないので詳しい人に聞いてみます、老人の霊はみませんでしたか」
送:「はい、女性の霊だけで老人の霊はいませんでした、そもそも夢かも知れませんが」
受:「もしかしてキッチンは鬼門(北東)に位置していますか?だとしたら大変です。」
焦っている相手とは裏腹に私はそんなに焦ってはいませんでしたなぜならキッチンは北東ではなかったから。
送:「いえ、キッチンは南です。北東にあるものはクローゼットです。残念でした。なぜキッチンなのか…」
それからはしばらくその女性の霊(の夢)を見ることはありませんでした。
それからもいろいろな方からメッセージを多数いただきました。
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「副管理人さんお疲れ様です」
「索引ありがとうございます」
「女性の霊、そんなに強いものではなさそうです。因みに老人の霊は出ていませんか?もし出たら近寄らないで下さい」
「ネットビジネスはじめませんか?」
「はじめまして」
「あの日記って本当ですか?」
「次、女性の霊が出たらすぐに連絡ください。メールアドレスを教えます。XXXXXX@docomo.ne.jp」
「怖い話をきかせてください」
「Hな人妻です。謝礼100万渡します。こっちのサイトから連絡してください。」
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それから一週間後くらいの夜です。
バッサ…
寝ていると顔に見覚えのある感触が 長い髪の毛です。
私はすぐに布団にもぐり、相談していた女性にメールをしました。
送:「霊が現れました。どうすれば…」
3分くらい経ったでしょうか とても長い3分です。 返信が来ました。
受:「女性の霊だけですか?老人は出ていませんか?」
送:「はい、女性だけがまた髪の毛を切っています」
受:「わかりました。女性の霊はそれほど強い霊ではないのですが、万が一を考えてベッドの下などに隠れてください」
送:「はい、ベッドの下はスペースがありませんのでクローゼットに隠れます」
そう送信すると私はまた、布団の隙間からキッチンをのぞきました。
女は髪の毛をほぼすべて切り終えていました。
今しかないと思い、私はクローゼットに静かに移動をしました。
ガタッ…
足にテレビのリモコンがあたり、物音が… まずいと思い、私は走ってクローゼットの中へ それと同時に女はベッドの方を振り返り、走ってベッドへと駆け寄っていました。
クローゼットの隙間から覗くと 女は今まで髪を切っていた包丁を思いっきり布団に突き立てたのです。
目を疑いました。
本当に危機一髪だったのです。
「あぶない… やばい…」
クローゼットの中はいつにも増して蒸し暑く感じました。
あとは女に見つからないようにするだけ…
ドクン、ドクン 心臓の音が聞こえます。
長い時間が過ぎ、(おそらく3分くらいでしょう) 女はそのままうっすらと消えていったのです。
ヴィーン…ヴィーン…
握り締めていた携帯のバイブがなりました。
相談した人からメールでした。
私はクローゼットに座り込み、 ふぅー っとため息をつきながら そのメールを見ました。
携帯を開くと、座り込んだ目の前に、ものすごい形相をした老人が携帯の光で映し照らされました。
受:「クローゼットは鬼門だから駄目、他のところに逃げなさい、老人の霊に出くわしたらオワリだと思って。検討を祈る。」
以来、ずっと風邪気味です。
ヒッ フィッ フィーックション。 失礼しました...
作者るん
特に無しです...
#gp2015