むかし、中学生くらいの時のことだけど
おれは「一番最後に学校から帰る」ってのがとても好きだったのね
いやただしくいうと「全生徒の中で一番最後に帰る」だね
さすがに先生が帰るまではまてないよ
なぜかは分かんないけどなんかたまんないのだよね
世の中には便意をピークのピークのピークまで我慢するのが快感な人がいるが、それとにたようなものかな
そんなことを繰り返してたんだけど、ある日ね変なものみたんだ
その日もいつも通り一番最後、もう日が落ちて真っ暗になったころに下校した
うちの学校はとても山奥にあったから帰りの道は山道だった
それで、暗いとちょっと怖い雰囲気なんだよね
いや、俺はつよいから別に怖くなかったけどね
そんな道をちょっとビビりながら帰ってたら
向こう側、深い崖はさんだ向こうのがわの山の斜面に変なのがいたんだよ
つっても、さっきもいった通り、もう日が落ちて真っ暗なハズなのに何故かその変なのがいるとこだけ明るいというかハッキリみえるん
なんかよくわかんねーけど気になるからその変なのを見つめてみた
姿というか形は、モニンモニン?、ニョロニョロ?、ナンマ゙ァ~というか、プルップルッてか、パワァーハァ…って広がった感じのなんかキモい白っぽいような何とも形容しがたいやつだったんだけど…(とりあえず、名前をつけるなら「マポォー・エベァ」かな、よく分からないだろう、俺もよく分からないからよく分からない名前にしてみた)
で、そのマポォー・エベァを見つめてたら、なんかマポォー・エベァがどんどんデカくなっていく…
「」!?
とビックらこいたけど、よく見るとマポォー・エベァはデカくなってるんじゃなくて俺の方に近づいてきてたんですよ!!
さすがにこれはマズイと思って逃げたんだけど、マポォー・エベァは追ってくる!
足の速さには自信のあったけど、マポォー・エベァのスピードは異常ですぐ追い付かれた
で、マポォー・エベァは俺の前に回りこんで来た
近くてみると更に気持ち悪かった…体?中に8mmくらいの穴がポポポポッて空いてて、大きさは幼稚園くらいだった。
もうどうしようもないから来た道を逆走して逃げた
逃げ切れるとはおもえなかったけどもう逃げるしかなかった
その時、マポォー・エベァは立ち止まったままで、もう追ってこなかった
で、結局学校まで戻ってしまって、先生に泣きながら事情を話したら車で家まで送って下さった
話しを聞いた先生はマポォー・エベァのことを『マ(魔?)』と呼んでた
久しぶりに出たな、と険しい顔で言ってた。その後
「○○君(俺)はどうも選ばれたようだから、もうココを一人で通るのはやめたほうがいい」と言われた
それから俺は先生の言われた通り一人であの道通るのやめて、友達と一緒に登校、下校するようになった
マポォー・エベァに追いかけられた道を通るたびにムネがドキドキしていた
マポォー・エベァが立ち止まった所には赤い血のような跡だけが残っていた
なんだったんだ
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話