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主人公和夫は、その日、二年間付き合った彼女に別れを告げられた。
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家に帰ると、内定の手紙が来ていた。開けてみると不合格の字が。
手紙を床に投げ捨て、ごろんとしていると、
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突然テレビがつく。
テレビのほうをみると、そこに
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黒い頭巾をかぶったおじさんがポテチを食べながら座っている。
和夫は不審者と思って警察を呼ぶが、警察には見えないらしい。
「だからここに!黒い頭巾をかぶったおっさんが!」
「・・・!黒い頭巾・・・!!ここにいるの!?」
「だからそうですって」
「いや〜」
すると突然おがみだす警察。すると、
「何やってんの?」
「いや〜、初めてだよ〜、取り憑かれた人みたの。」
「と、取り憑かれた?」
「まっ、頑張ってね!」
「え?」
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次の日、大学の友達にそのことを話すと、そのおじさんが「イマキヨさん」という座敷わらしのような物だと知る。
「イマキヨさん」は、1人暮らしの人に憑き、幸せを呼ぶ、といわれているらしい。しかし、ルールがあり、イマキヨさんを無理矢理追い出さない、イマキヨさんを傷つけない、イマキヨさんの前で引っ越しの話をしない、イマキヨさんにあやまらない、の4つだと聞く。そして、守らないと大変なことになる、とも教えられる。
「幸せを呼ぶ、かぁ」
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家に帰り、イマキヨさんに話しかけたり、ポテチをあげたりしたものの、全くの無反応。その時、面接を受けた会社から不合格の連絡が。そこでイマキヨさんが笑ってしまったのにキレた和夫は、ルールを忘れ、イマキヨさんを追い出してしまう。
そして、部屋に戻ると、なんと
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イマキヨさんが2人に増えていた。ルールを思い出し、それを紙に書いて見えるようにした和夫だったが、何気ない言葉でイマキヨさんを傷つけてしまい、4人に増えてしまう。
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面接から帰ってきた和夫の家に、晴美(振った彼女)がやってくる。話をしているうちに、一緒に住まないか、という話になり、そのとき引っ越しの話をしてしまう。晴美に帰ってもらい、部屋をみると、イマキヨさんは増えてはいなかった。
セーフ、と思った和夫だが、後日面接に行った会社に
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イマキヨさんがついてきていた。逃げる和夫だが、階段で囲まれてしまう。
そこで慌てた和夫は、イマキヨさんに「許してくれ!」と謝ってしまう。すると、イマキヨさんが近づいてきて、和夫はまるで吸い込まれたようになってしまう。
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後日、和夫の友達が隣にいた女子大生に、イマキヨさんの話をする。そこで、ルールを破ったらどうなるか、と聞かれ、
「追い出したり傷つけたりするとふえて、引っ越しの話をすると
『はなれたくない』とつきまとるんだって」という。
その日晴美が家に帰ると、
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突然部屋のテレビがつく。
「謝っちゃうとね・・・」和夫の友人は続けた。
「その人が、新しい『イマキヨさん』になっちゃうんだって・・・」
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shake
作者Umbrella