ある夜…私は残業で帰りが遅くなってしまった為、近道で帰ろうと、
普段は通らない信号機がひとつだけある
薄暗い道を通り、帰る事にした。
sound:23
nextpage
しばらく進んで行くと、近道の目印である信号機が見てきた。赤信号で止まり、信号が青に変わった途端…「パァン!!」
という音が…私はびっくりして急ブレーキを踏んだ。
sound:24
nextpage
何が起こったのかわからずにとりあえず車から降りて車の異変を確認すると、
見事に右前のタイヤがパンクしていた。
nextpage
何かを踏んでしまったのかとタイヤがパンクした辺りを確認したが、周りに何もない。
nextpage
おかしいなぁ〜と思って顔を上げると、信号機の下に小学校1年生くらいの男の子と女の子がこちらを指さしながら「これも違う…」と言い消えていった。
作者姫夜
この話に出てくる男の子と女の子は小学校に入学する数時間前におやつを買いに行くため、横断歩道を渡った際、信号無視をした車に右前のタイヤで轢き逃げされて亡くなった。それからずっと毎晩この場を通る車のタイヤをパンクさせては…犯人を探しているそうです。