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短編2
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私の親友

幼稚園からずっと一緒だった、私の同い年の親友が高校2年生の秋に、大型トラックに跳ねられて亡くなりました。

その年の10年前、私が7歳の頃、その親友とタイムカプセルを埋めました。中身は『10年後の私たちは今』というタイトルで、小さなノートの切れ端にそれぞれ書いて 埋めました。

3年経ったある日、私は親友に 「あの時何書いたん?」って何気なく聞くと、「『死ぬ』って書いた…」って言ったので 「冗談やろ?!でも冗談でもそんなこと言ったらあかんやんか!」って怒るように言いました。 親友は、少し考えるようにうつむき、「ごめんね… 冗談でもこんな事言ったらダメやね。ごめんね…ごめん…」 と言って泣き出しました。 いつもは自分から言った後に「冗談やん そんな怒らんといてや」と笑って済むはずが、何回も謝って しばらく口を聞いてくれませんでした。

あんな事きいた 私が悪かったのかな? とその日はずっと気にして、夜も眠れませんでした。

次の日学校で その親友にクマさんのキーホルダーを渡しながら「昨日は ごめんね…」と謝りました。 子供なのでクマさんのキーホルダーがよかったのか 結構単純に許してくれました。

それから7年。17歳になった私達は明日タイムカプセルを掘ろうと約束しました。

次の日。14時に待ち合わせだったはずなのに 14時になっても来ませんでした。 と、その時 携帯の着信がなりました… 私のお母さんから。 「早く帰ってきなさい。〇〇ちゃん(親友の名前)が13時半ぐらいにトラックに跳ねられ 亡くなったって…今〇〇ちゃんのお母さんから連絡が入って…」お母さんは声を震わせながら言った…

私は頭が真っ白…その後家に戻ってくるまで泣きながら 帰りました。

お母さんと車で病院に行きました。

病院には親友のお母さんがいて 泣きながら言いました。「あの子…ずっと言ってたのよ…殺されるって…」 いきなりそんな事言われても意味がわからない。「どういう事ですか?」ときくと、「10年ぐらい前から、あの子の肩に 変な手が乗ってるのよ。御祓いにいったりしたけど 全然とれなかったの…あの子もわかってたと思う…」

…あれから3年。あの出来事があったせいか、タイムカプセルは、今もずっと 埋まったままです。 もしかしたら 「死ぬ」って 本当に書いているのかな?

怖い話投稿:ホラーテラー なーさん  

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