2日間降り続いた雪がやっと止んだ。
晴れ渡った青空の下、1人の男の子が大きな倉庫のある建物の横で遊んでいた。
「よーし!次は父さん雪だるまを作るぞ!」
男の子は、去年死んでしまった両親をまねて雪だるまを一生懸命作っていた。
しばらくすると2体のお父さん雪だるまとお母さん雪だるまが完成した。
近くを通りかりその様子を見ている女性。
ふと男の子の上を見ると倉庫の屋根にいっぱいの雪が積もっているのに気づいた。
「ねーっ!そんな所で遊んでいると危ないわよ!」
と、叫んだその時、積もった雪が崩れた。
あっという間に男の子は大量の水分を含んだ重い重い雪の塊に押しつぶされてしまった。
絶望的な悲しみの中、救助作業が続いた。
そして2時間後…
ついに男の子が発見された。
そこには、ちょっと太目の母さん雪だるまと父さん雪だるまにしっかりと守れた元気な男の子がいた…
おわり
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話