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短編2
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元彼Kちゃんの話し

元彼のKちゃんは、見えたり感じたりする人だった。

学生の頃、山へキャンプに行って散策中に後ろから袖口を引っ張られたり、もちろん後ろには誰も居なくて引っかかる様な木の枝もなかったそうだ。

また自分のアパートで友達数人と飲んでる時に、ふと気付くとテレビの上に小さなオジサンが居てこっち見てたらしい。

昔から小さなオジサン居たのね。

ある夜Kちゃんがうちに泊まった。

私のうちのベッドは窓側にあり、窓側にKちゃんが寝た。

先に寝ちゃったKちゃんの横で、部屋の電気を点けオマケに電気スタンド点けて漫画読んでたら、いきなりKちゃんが唸り出した。

呼吸は荒くなり、いくら呼びかけても状態は変わらず。

心臓発作かと思って119しようと思ったら、突然元に戻って、金縛りに合ってたんだ、、、 窓側の方の手を冷たい手に触られてた。私の呼びかけは聴こえてたけど、目もあけられず体も動かなかった。って。

私、隣に居たけど何も感じなくてゴメンって言った。

明るくしてても関係ないんだね。

そのKちゃんは昔から体が弱く難病指定されてる病気で高校の時1年休学してる。

皆んなに1年遅れで卒業し上京して大学に入学した頃、夢を見た。

お母さんが出てきて、ヒゲを生やして酒を飲んだら病気が治るよって夢。

お母さんは田舎で健在よ。

んで、試しに髭はやして、学生だし酒も飲む機会が多くて結構よく飲んでたら、みるみる元気になってきて、いつの間にか病気治っちゃった。

そしてKちゃんと別れるキッカケがまた、不思議で、その頃Kちゃん以外に付き合ってる人がいて友達に手紙で相談してた。

ある日私の留守中にKちゃんが来て何気に部屋に居たら、私が手紙を入れてあった壁に吊り下げるポケットからヒラリと一通の手紙が落ちて、Kちゃんは悪いと思ったらしいけど、友達からの手紙を読んでしまったらしい。

その中には私の浮気に関しての内容が書かれてたから、バレちゃって別れた。

Kちゃんとはその後も友達としてお茶したりしてたんだけど、ある時から連絡取れなくなった。

それから更に時が経ち、同じ会社で倉庫管理してる人にKちゃんの事話してて、昔は体が悪かった様だし、両親共にKちゃんが大学出る前に亡くなってて、お兄さんも体悪くして透析してたしKちゃんも生きてるかどうか分からない、、、って話した瞬間に積み上げてあった書類がサーッて崩れる様な音がした。

倉庫内に窓ないし、何も崩れた様子なんてなくて、話してた子と2人で震え上がった。

Kちゃん、生死未だに分からないけど、何か知らせたかったのかな❓

Concrete
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