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短編2
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最低な人間の話

つまらないかと思いますがお付きあい頂ければ幸い。

昔、僕が大学生の時、大好きだった彼女が居ました。

フリーターで自分勝手な所が嫌だったけど、ボーイッシュで自由な感じの彼女が好きでした。

別れた理由は、僕の浮気だと思う。

調子こいてて、バレる訳ないって思ってた。

まぁ、バレたんだけど。

また僕は何度か浮気を繰り返したけど、それでも別れず4年付き合ってた。

分かってます。

僕は最低な野郎です。

別れは急に来た。

その時倦怠期?の様な時期に入ってて、つまらない事で喧嘩してる時、

彼女からメールが来た。

別れようって。

いつもの喧嘩の調子だったから僕は冗談まじりに、

いいよ。別れよう。

そう返した。

それから自然と一週間連絡しないまま過ぎた時、また彼女からメール。

私の部屋にある貴方の荷物まとめて置いたから持ってって。あと鍵返して。

もう焦った。

急展開過ぎて、本当にヤバいって思った。

慌てて彼女の部屋に行ったら彼女は居なくて、

代わりに僕の荷物が旅行鞄にパンパンに詰め込まれてた。

それから僕は…、

今なら客観視できる。

ストーカーになった。

別れた辺りから、

彼女は就職して、忙しかったみたいだった。

最初は部屋の前で彼女の帰りを待ってた。

別れたくないって話そうと思って。

僕は暇さえあれば、彼女に電話やメールした。

別れたくないって。

毎日毎日毎日毎日毎日、

部屋前で待ち、携帯とにらめっこしていた。

暫くすると、彼女は部屋に帰ってこなくなった。

僕は仕事先へ向かい、出待ちした。

毎日毎日ずっと。

彼女が出てきて、話そうと思って声掛けたけど、

かなり素っ気なく、まるで他人の様に扱われた。

僕は自殺しようと思った。

彼女が居なくなる位なら死んだ方がいいって思った。

彼女にもう死ぬってメールして、携帯の電源を落とした。

半日位あれこれ考えたけど、怖くて死ねなかった。

携帯に電源を入れたら、すぐメールがきた。

彼女からだった。

凄く怒ってて心配してくれてた。またやり直せるって思ったけど、

彼女は無理だって言った。

それから半年位、彼女に振り向いて貰おうと

電話したり出待ちしたりした。

時間はあったから、毎日。

今から数えれば、別れてからもう3年過ぎた。

結局彼女には振り向いてもらえなかった。

でも彼女は優しかった。

あんだけ付きまとっても、警察に連絡しないでくれた。

だからまだ僕の事好きなんじゃないかと思う。

怖い話投稿:ホラーテラー おおやもさん  

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