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短編1
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遺体の表情

携帯のない頃。

K町のある居酒屋にてその日は、とある会社の宴会が行われていた。

宴会は盛り上がり、二次会をする事になった。

二次会の会場は、車で10分の所。道の側には川が流れており、川幅はちょうど車一台分。水深は膝程だが割と流れが速く、高さは大人一人分位あり落ちたら登るの難しいだろう。

各々会場へ向かう。

一番最後に居酒屋を出た4人の男性は、一台の車で向かった。

ほろ酔い気分で運転。

が、飲酒は飲酒。これが 悪かった。

車は道をそれ、川に逆さまの状態で転落。

衝撃でライトが消えた。

ドアは開かない。

窓を割ろうにも割る物がない。

前からは水が流れて来て、車の中にどんどん溜まる。

その頃、二次会の会場では「あの4人遅くないか?」と誰かが言い出した。

「見てくる」と、1人が来た道を戻ってみる事に。

しかし、夜だったため発見には至らなかった。

次の朝、川を見た地元住人がおかしいと思った。

水位が上がっているのだ。

「ゴミで川が塞がれたのか?」と地元住人が様子を見に行き、ようやく車を発見。警察へ連絡。

4人はすでに死亡していた。

警察官曰わく、おそらく水がじわじわ車内に入り、相当の恐怖とパニックだったのだろう。そして、もがき苦しみながら死んでいく様子が読み取れる程、遺体の表情は見るに耐えない形相だったとの事。

怖い話投稿:ホラーテラー 名無しのゴンさん  

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