短編2
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おばさん

今日は

友達と会う約束が

あったから

いつも乗る電車に乗って

待ち合わせ場所に

向かった

学校に行く時と

同じ時間帯なのに

車内は空いてて

いつもは立ってるけど

座ることが出来たから

座席に座った

2つ目の駅で

急に車内が混んで

いつも乗る電車に

戻った感じだった

ただ

異様にいつもと

違ったのは

ドア付近に立っていた

おばさん

顔をドアにペタリとつけて

ブツブツ独り言を

呟いてた

チキショウ…

チキショウ…

余りに異様で

周りの人も距離を置き

見てみぬふりを

していた

終着点の目的地の駅に着き、

おばさんが

張り付いていたドアが

勢い良く開いた

「チキショウゥゥ!」

皆さん降りるのも忘れ、

おばさんを

見た

おばさんは

鼻から血を流し

興奮状態で叫んだ

「お前ら笑ってただろ!

髪が挟まって困ってたのに!お前ら笑ってただろ!」

一人一人胸ぐら掴みながら

怒っていた

私は

怖くて

おばさんから遠いドアから

出ようと席を立ち

向かおうとしたら

「そこのガキィ!逃げてんじゃねーぞ!」

と聞こえ

振り返ると

鼻血まみれのおばさん

人混みをかきわけ

私に向かって来ていた

私も人混みをかきわけ

慌てて改札に向かい

走った

その間

後ろから

おばさんの叫び声

他の人の叫び声

聞こえてきたけど

振り向けずに走り

改札を抜けた

ここまで来れば…

って思って

少し落ち着いて

振り返ったら

何人かの駅員さんに

捕まって

なかば引きずられている

おばさんが来た

おばさん一言

「ガキィ!顔覚えたぞ!

どつきまわしてやるから覚えとけぇ!」

私は

泣きながら

友達との待ち合わせ場所に

逃げた

ホラーでは無いですが

今日採れたての

怖かった出来事です

大丈夫だと思っても

おばさんの影に怯える

小心者な私

ここまで読んでくれた方

ありがとうございました

そして

期待に添えなくて

すいません。

今度は幽霊がらみの

怖い話

投稿します

怖い話投稿:ホラーテラー 紫さん  

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