短編2
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カラス ※再投稿

私はカラスが苦手です。

これは夏の初め頃の出来事です。

私の部屋は二階にあり、エアコンが苦手な私は、日中は扇風機をつけて窓を全開に開けています。

ある日お菓子を摘みながら漫画を読んでいると、すぐ近くでバサバサとモノ凄い羽音がしました。

驚いて見てみると、一羽の真っ黒いカラスが窓の桟の部分にとまっていました。

近くで見ると思っていたよりも断然大きくて、初めはもっと違う種類の鳥かとも思いました。

「ガ、ガ、ガ、」と小さな声をあげて、首をクルクルと左右にふりながらも、その目線は片時も私から離れません。

「何か用?」

と、今思うと私はカラス相手に馬鹿な質問をしていました。

『 にゃおん〜 』

カラスはクチバシを閉じたままで、ハッキリと猫の声で鳴きました。

『 にゃおん、にゃおん、』

バサバサと飛び立ったカラスの後を追って窓の外を見ると、そのカラスは裏手の森の中へと姿を消しました。

その時、森の中からガーガーと大量のカラスの鳴き声が辺りに響き渡りました。

無性に気になった私は、普段は人が入る事のない竹藪を掻き分けながら、カラス達が鳴いているであろう場所まで入っていきました。

すると、

近所に一人で住んでいる身寄りのない坂本のおじいさんが、いつもの作業服姿のままで首を吊ってぶら下がっていました。

おじいさんのお腹はカラスに突っつかれたのか、避けて内蔵が飛び出しています。

そしておじいさんの下に溜まった内蔵と汚物の山に、沢山のカラスが群がり我れ先にと突っつきあっていました。

そのすぐ近くには、おじいさんが飼っていた黒猫ちゃんの死骸も転がっていました。

よくおじいさんの家の前で可愛がっていた子なので、その猫ちゃんだとすぐに分かりました。

それもまた首が取れかかり、カラス達の餌食になっていました。

そして他のカラスよりも一回りカラダの大きなカラスが近寄ると、猫ちゃんの千切れかかったその首をクチバシでもぎ取り、ガーガー言いながら飛び立って行きました。

今思うとあの時のカラスの声は、この猫ちゃんの声だったのか?とも思いますが真実は分かりません。

あまりの事に腰を抜かして泣いている私の頭の上から、先ほどのカラスの鳴き声が聞こえました。

「アーー アーー アーー」

カラスは青く澄み切った空をゆっくりと旋回していきました。

私はカラスが苦手です。

Concrete
コメント怖い
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鏡水花様。

初めまして(・ω・)コメントありがとうございます♫
想像を掻き立てしまって、ゴメンなさい…笑

ほほほ…。
これからも、お願い致します( ´ ▽ ` )ノ

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はじめまして、魔衣子さん(・∀・)

こッ…この話わぁ…
実話なのですかΣ(□`;)???

リアルな描写に、頭の中でグルグルとリアルな想像が止まりません(T_T)

と…
止めて…ヾ(゚Д`;≡;´Д゚)ノ゙ 

怖いぃぃぃ

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あんみつ姫様。

またまた読んで下さり、ありがとうございます♫
過ぎ去った祭り…。
ハハハハ〜(O_O)

返信

ミルク番長さん。

ただいまです( ´ ▽ ` )ノ
この度の失態に負けず再投稿です笑

いつもコメントありがとうございます♫

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光道 進様
初めてまして。カラス祭り、ぶり返してしまいました∑(゚Д゚)
閲覧ありがとうございます♪

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魔衣子さん
はじめまして。 光道です。
カラス祭り終わったばかりなのに
また載せていたので見て仕舞いました。
怖かったです。

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再投稿嬉しいです。
ありがとうございます。
また、怖がらせていただきました。

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