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これは、私が中学生くらいの時の話だ
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その時、私は平日にも関わらず、夜更かしをしていて、気がついた時には24時を回っていた。
ああ、もうこんな時間か、早いなぁ。
なんて事を考えながら、ベットに入り電気を消す。
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「……………」
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「……………」
「イビキがうるさくて眠れん…」
私の家は母も父もイビキをかく。
普段なら気にならないが、その日は目が冴えてしまったからか、やたらその音が気に触った。
深夜のテンションのせいだったのだろうか、私の中で、ちょっとしたいたずら心が生まれた。
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まず、私は父の寝室へ行った。
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父はぐっすりと眠っていて、私が部屋に入った事にすら気づいていないようだった。
しかし、私はそのまま部屋を後にした。
sound:26
父は静かに眠っていたからだ。
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次に、私は母の寝室に向かった。
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music:3
しかし、
母は静かに眠っていた。
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じゃあ
この
声は?
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music:4
今思えば、人のうなり声に聞こえないこともなかったかもしれない。
作者ナオ-2