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短編2
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死にかけたかもしれない

私が実際に体験した話です。

ある日、仕事中に猛烈な目眩と、鐘を打ったような大音響の耳鳴りに襲われました。

以前残業が続いた時期に、メニエール病を発症して仕事量を減らした時期があったため、

また疲れがたまっているのかと思い、翌日有給休暇を申請して休ませてもらうことにしました。

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翌日の夕方、

ふと目を覚まして時計を見ようとした時、様子がおかしいことに気づきました。

時計の位置が思った場所に無く、妙に低いのです。

ほかにも、引っ張って部屋の電気をつけたり消したりする、天井から伸びる電気の紐が、

ベッドに座ってようやく手が届く長さのはずなのに、目の前にあります。

冬なので日も落ちて部屋は薄暗いのですが、目をこらすと天井も近いようです。

・・・ベッドが浮いてる。

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「え?え?・・・何コレ?」

頭が真っ白になり固まっていると、ベッドが窓に向かってゆっくり動き出しました。

窓は閉めていたはずだし、そもそもベッドが通れる程幅は無いのですが、

「窓から落とされる・・・死ぬ!」

と恐怖に凍りつき、とっさに

「南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経、・・・」

と泣きながらお経を唱えました。

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すると、完全に体が外に出たあたりで動きが止まり、再び室内に戻り始めました。

電気の紐が再び目の前に来ると、今度は下降し、いつもの位置に着地しました。

私は恐る恐るベッドを這い出し、四つん這いで部屋から出て居間のソファーに登り、泣きながら震えていたところ、

いつの間にか眠ってしまったらしく、朝になっていました。

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夢かと思いましたが、目覚めたとき居間のソファーにいたことから考えて、普段そんな習慣はないため、実際に窓から放り出されそうになって居間に来たのだと思っています。

とはいえ証拠もありませんし、人に話したところで信じてはくれないと思いますので、こちらに投稿させていただきます。

お目汚し失礼しました。

Concrete
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