中編6
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ばらばら

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中1の頃の話。

俺には彼女がいて、俺は3組で彼女は5組。

彼女とは付き合って5ヶ月。

毎日連絡を取り、関係も良かった。

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ある夜中、彼女と電話をしていると、彼女は電話をしたまま寝てしまった。

寝息がかわいいなーと思い、小声でおやすみと言って電話を切った。

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その後すぐ自分も寝た。

目を開けると3組の教室の前の廊下に立っていた。

あれ、寝たはずなのに…と思ったが、これ夢じゃね?と思い、夢の中で意識を持ててることに感動した。

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とりあえず夢の中で意識があるんだから楽しまないと。

俺は教室に入ろうとした。が、鍵がかかっている。

とりあえず他の教室見て回るか…。

隣の4組に行ってみるとドアが全開だった。

中を覗くと誰もいない。

なのに窓も全開で、カーテンが風に揺れている。

そんなことよりも、4組の教室が異常な程に広かった。

3組の教室の6倍はあるかな…。

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なんだこの広さ。冬寒そ。

と呟き、4組を見渡してると違和感を感じた。

教室が馬鹿みたいに広いくせに、机と椅子が3組と同じ間隔で配置されてる。

密集しすぎじゃね。広いのにもったいない。

まぁいいか…。

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てか誰もいないじゃん。

4組の教室から廊下に視線をうつすと、3組から7組までにベルトコンベアが設置されていた。

え、なんでベルトコンベア。

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夢の中だからめちゃくちゃだ。

奥を見ると真っ白の服を着た人が3人並んで、ベルトコンベアから流れてくる荷物を下ろしてる。

やっと人みつけたー。

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一番手前の人に近づき、『何してんの?』と聞くとシカトされた。

もう一度声をかけようとしたら大きいダンボールが流れてきた。

その人はそのダンボールを取り、『あ。』と声を出した。

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『どしたの?』と聞くと、

『○○だ。』と言った。

○○は俺の彼女の名前。

俺は、『○○知ってんの?』と聞くと、

『そりゃね。俺の彼女だから。』と言われた。

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本来の俺なら、は?ってなるけど、何故か夢の中では、『そーなんだ。』と返してた。

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続いて俺は真ん中で荷物を下ろしてる人に近づいた。

すると声を掛ける間もなく、中くらいのダンボールが流れてきた。

その人はダンボールを手に取り、

『○○だ。』と言った。

俺はその人に、『あなたも○○知ってんの?』と聞いた。すると、

うん。『俺のセフレだからね。』と返してきた。

その言葉に対しても『そうなんだ。』と返した。

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最後に一番奥の人に近づくと、

『その荷物取って。』といわれた。

俺は無言で流れてくる小さいダンボールを手に取って、何故か無言でダンボールを開けた。

すると、中には指が入っていた。

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俺は何故か直感で、左手の薬指だ。と思った。

送り主を見ると、○○の名前が書いてあった。

俺は怖くなって、真ん中の人の場所に戻り、○○の名前が書いてある中くらいのダンボールを思いっきりあけた。

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すると、中に○○の顔が入っていた。

俺は驚くこともなく、○○の顔を見て涙を流した。

俺はそのダンボールを閉じて、一番最初の人のところに行き、大きいダンボールをゆっくりあけた。

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中からは首と左手の薬指が無い女の身体が入っていた。

俺は○○の身体を触り、ひたすら謝った。

なぜ謝ってるのかはわからないが、ただ泣きながら謝った。

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気づいたら朝になっていた。

俺は肌寒い季節にも関わらず、漏らしたんじゃないかと思うほどの汗をかいていた。

夢だとはわかっていたが、怖くなったので彼女に電話をした。

彼女はすぐ電話に出て、『おはよ。どしたの?』と聞いてきた。

とりあえず声が聞けて安心した。

俺は○○に、 『よかった。怖い夢に○○が出てきたからさ、心配で電話したんだ。』と伝えた。

すると○○は、私も怖い夢見て今起きたの。と言ってきた。

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彼女は、『先話して。そっちの話聞いたら大したことないかもしれない。』と言うので、俺はわかりやすく丁寧に話した。

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すると彼女はいきなり泣き出して過呼吸になってしまった。

俺は、落ち着かせようと色々対処法を教え、15分後には彼女は落ち着いた。

『どしたの?そんな怖かった?』と聞くと、

『うん…。』と返してきた。

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言わない方が良かったかなと後悔しつつ、今度は彼女の話を聞いてみようとおもい、

『次そっち話せる?』と聞くと、

『うん。』と返してきたので、話を聞くことにした。

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○○『あのね…』

俺『うん』

○○『私が見た夢、△△(俺)と全く一緒なの…』

俺は背筋が凍った。

んな馬鹿な。またまた。

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○○『でも唯一違うとこがあってね…』

俺『なに?どこが違うの?』

○○『なんか、私が見た夢は、私の元カレ3人が△△のことをめった刺しにして、頭と身体と薬指をバラバラにしてダンボールに入れてベルトコンベアに乗せてたの。』

俺はもうパニック。

こんなことあるか。

彼女とほぼ同じ時間帯に寝て、バラバラになってる死体がお互いで、夢自体はほぼ一緒…。

俺は確認のため、その元カレの写真を送ってくれと頼んだ。

彼女は怖いからと嫌がったが、頼み込んで送ってもらった。

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3人の写真を見て、心臓が握り潰される感じがした。

ダンボールを下ろしてた男と一緒だ。

俺はすぐに彼女の家に行き、

『偶然にしてはちょっとやばいから、何かあるかも知れないから、元カレ3人と連絡取らないでね。』と伝え、俺は窓を開けて外を見ていた。

まだ朝だし、眠いなと思ってぼーっと外を見てると、遠くの方で何かがこっちを見ていた。

俺はカーテンに隠れて、目をこすってよく見てみた。

例の元カレ3人がニヤニヤしながらこっちを見ていた。

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俺はこれを伝えたらまた彼女がパニックになりかねないと思い、窓とカーテンを無言でしめて、

『眠いから一緒に寝よ』と言って、彼女の布団で一緒にねることにした。

眠りにつきそうって時に、外から

『○○ちゃ〜ん。いる〜?』

と声が聞こえてきた。

彼女は過呼吸で疲れたのか既に寝ていたため、俺はシカトすることにした。

10分ほど外で叫ばれたが、気づいた頃には声は聞こえてこなくなっていた。

俺は静かになった頃、眠りについた。

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俺は彼女が心配だったが、次の日が学校なので、戸締り等気をつけるように言って、夜に帰宅した。

次の日、俺は寝坊した。

常習犯だったため、特に焦りはなかったが、彼女が心配で学校に走って行った。

ついた頃には昼休みで、自分の教室より先に彼女の教室に向かった。

教室を見ると彼女の姿が見えない。

彼女の友達に話を聞くと、今日は来てないという。

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俺は遅刻した上に、早退をして彼女の家に向かった。

一応昨日帰る前に、家の鍵を預かっておいたので、俺はその鍵を使って中に入り、彼女の部屋に向かった。

彼女の部屋を開けると、とんでもない光景があった。

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彼女が元カレ3人のうちの1人と一緒に寝ていたんだ。

俺を見て慌てる彼女と、目を点にしてる元カレを見て俺は怒り狂い、元カレに近づいて顔面にビンタを喰らわしてやった。(グーパンが良かったけど咄嗟に出たのがビンタだった…)

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なんかよくある浮気されたOLみたいな感じの体験をまさかこの歳ですると思わなかったから、鍵を投げ捨て、家を立ち去った。

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結局その後彼女?とは連絡は一切取らず、学校ですれ違う時もわざと聞こえるように舌打ちして関わりを絶った。

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こんな長文書いておきながら、一番怖かったのは夢の話よりも浮気した彼女だった。笑

内容がよくわからないかもしれないですが読んで頂いてありがとうございます。

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