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今日、家(アパート)に1つ下のいとこが遊びにきた。
この頃俺は6歳、いとこは5歳。
母の妹と泊まりにきた。俺は母親の妹をおばちゃんと呼んでいる。
おばちゃん「お邪魔しまーす、久しぶり〜」
母「おつかれー、いらっしゃい。」
おばちゃん「篤史大きくなったね〜」
篤史とは俺のことだ。
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俺「うん…。」
おばちゃん「なに照れてんだよ〜」
俺「うん…。」
母「すぐ慣れるよ」
おばちゃん「そだね~」
おばちゃんといとこは靴を揃えて上がった
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母「翔くんも大きくなったね!」
翔とはいとこのこと。
おばちゃん「そだね~」
俺「翔くん、あっちで遊ぼ!」
翔「うん!」
俺と翔は隣のおもちゃ部屋に移動した。
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俺「翔くん、車で遊ぼ」
翔「うん!」
俺と翔は、車を並べて渋滞を作り、1個ずつ動かしていく渋滞ごっこが大好きだった。
今日は久々に会ったが、前会ったときと同じように渋滞ごっこをして遊んでいた。
その間に母親とおばちゃんは晩ご飯の準備に取り掛かっていた。
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母「やべ、ジュース無い」
おばちゃん「まじ?私買ってこよっか」
母「いーよ私買ってくる、疲れてるんだから少しゆっくりしてて。帰ってくるまで子供たちの面倒みてて」
おばちゃん「ごめんね、気をつけてね。」
母は大急ぎでスーパーにジュースを買いに家を出た。
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その間、おばちゃんはおもちゃ部屋にきていた。
おばちゃん「なにしてるの~?」
俺「車で遊んでるの!」
おばちゃん「車前より増えたね!」
俺「そーだよ!買ってもらった!」
部屋中に車を並べながらおばちゃんとそんな会話をしていると、いきなり翔が立ち上がった
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翔「まま」
おばちゃん「ん?なに?」
翔「あのひとだれ?」
翔はそう言って玄関を指さした。
おばちゃんと俺は同時に玄関を見たが誰もいなかった。
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おばちゃん「翔。だれもいないよ?」
翔「もういない」
おばちゃん「どんな人がいたの?」
おばちゃんは真剣な顔で翔に聞いた
separator
翔「なんか女の人」
おばちゃん「どんな洋服着てた?」
翔「白の洋服」
おばちゃん「え、ほんと?」
元から霊感があるおばちゃんは、「白の洋服の女が部屋にいた。でもすぐに消えた。」という状況から察したらしい。
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おばちゃん「まじかぁ…」
俺「どうしたの?」
おばちゃん「2人は車で遊んでて!ちょっとおばちゃん電話してくる!」
そう言うとおばちゃんは隣の部屋に行き、誰かと電話していた。
おばちゃんが電話を切って10分後、母が帰ってきた
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車で遊んでいると、キッチンで母とおばちゃんの会話が聞こえてきた。
母「翔くん見ちゃったの?」
おばちゃん「らしいよ。篤史が見たのと同じ人かな」
母「んーどーだろ。篤史は緑の女の人だからなぁ。」
おばちゃん「ここ霊の通り道だからなぁ。」
そんな会話を聞いていると、
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「ままー!!!」
shake
と叫び声が聞こえた
びっくりして振り返ると、大泣きしている翔がいた。
おばちゃんと母親がすぐに
「どうしたの?」と尋ねると
翔「あそこで女の人が怒って見てた」
おばちゃん「また玄関?さっきの女の人?」
翔「ううん。ちがう。」
翔は震えていた。
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おばちゃんがだっこして背中をさすっていたが、余程怖かったのかなかなか泣き止まず、最終的に疲れておもちゃ部屋で寝てしまった。
翔をおもちゃ部屋で寝かせた後、俺と母とおばちゃんは翔が見た女の人のことを、隣のリビングで話していた。
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おばちゃん「やばいね」
母「2回も見たんだもんね」
おばちゃん「ここ、いるのかもよ?」
母「えーやめてよ」
俺「ままお腹空いた」
母「あ、そうだね。ご飯作るね」
おばちゃん「じゃ翔寝てる間に作っちゃお」
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そう言って母とおばちゃんがキッチンに向かい、ご飯を作りはじめた。そのあいだ俺はテレビゲームをしていた。ゲームをはじめてから20分程度でご飯ができた。
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おばちゃん「ご飯できたから翔起こしてくるね」
母「あいよ」
俺は椅子に座り、いただきますをして食べようとしてたら、翔を抱えたおばちゃんが小走りでキッチンにきた。
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母「どしたの?」
おばちゃん「やばいやばいやばい。見ちゃった見ちゃった見ちゃった。やばいやばいやばい」
この時のおばちゃんはパニックになっていた。
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母「落ち着いて!何を見たの?」
おばちゃん「割れたガラス握りしめた女がめっちゃ私のこと睨んでた。やばいあれやばい。怖い怖い怖い。」
おばちゃんによると、翔を起こそうとしたら後ろに人の気配を感じ、振り返ったらその女がいたらしい。あまりの恐怖に翔を抱えて逃げてきたらしい。
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母「え、ほんとに?」
おばちゃん「あれはやばいよまじで。」
母「どーしよぉ」
おばちゃん「気づいたらいなくなってたから多分大丈夫だけど、念のため今日はみんなで寝よ」
その話を終えた後、4人でご飯を食べて、4人でくっついて寝た。
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後日、ご近所さんからの情報だと
「兵隊さんが歩いてる」
「女の人が笑って走ってきた」
など見たことがある人は多かった
今は引っ越しているが、霊の通り道と言われているそのアパートには、他の住居者がいるらしい。
作者狂剣
体験談です。
文の構成が下手くそなので、読んでる方の想像力で怖くしてください。