【重要なお知らせ】「怖話」サービス終了のご案内

中編4
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玄関

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今日、家(アパート)に1つ下のいとこが遊びにきた。

この頃俺は6歳、いとこは5歳。

母の妹と泊まりにきた。俺は母親の妹をおばちゃんと呼んでいる。

おばちゃん「お邪魔しまーす、久しぶり〜」

母「おつかれー、いらっしゃい。」

おばちゃん「篤史大きくなったね〜」

篤史とは俺のことだ。

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俺「うん…。」

おばちゃん「なに照れてんだよ〜」

俺「うん…。」

母「すぐ慣れるよ」

おばちゃん「そだね~」

おばちゃんといとこは靴を揃えて上がった

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母「翔くんも大きくなったね!」

翔とはいとこのこと。

おばちゃん「そだね~」

俺「翔くん、あっちで遊ぼ!」

翔「うん!」

俺と翔は隣のおもちゃ部屋に移動した。

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俺「翔くん、車で遊ぼ」

翔「うん!」

俺と翔は、車を並べて渋滞を作り、1個ずつ動かしていく渋滞ごっこが大好きだった。

今日は久々に会ったが、前会ったときと同じように渋滞ごっこをして遊んでいた。

その間に母親とおばちゃんは晩ご飯の準備に取り掛かっていた。

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母「やべ、ジュース無い」

おばちゃん「まじ?私買ってこよっか」

母「いーよ私買ってくる、疲れてるんだから少しゆっくりしてて。帰ってくるまで子供たちの面倒みてて」

おばちゃん「ごめんね、気をつけてね。」

母は大急ぎでスーパーにジュースを買いに家を出た。

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その間、おばちゃんはおもちゃ部屋にきていた。

おばちゃん「なにしてるの~?」

俺「車で遊んでるの!」

おばちゃん「車前より増えたね!」

俺「そーだよ!買ってもらった!」

部屋中に車を並べながらおばちゃんとそんな会話をしていると、いきなり翔が立ち上がった

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翔「まま」

おばちゃん「ん?なに?」

翔「あのひとだれ?」

翔はそう言って玄関を指さした。

おばちゃんと俺は同時に玄関を見たが誰もいなかった。

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おばちゃん「翔。だれもいないよ?」

翔「もういない」

おばちゃん「どんな人がいたの?」

おばちゃんは真剣な顔で翔に聞いた

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翔「なんか女の人」

おばちゃん「どんな洋服着てた?」

翔「白の洋服」

おばちゃん「え、ほんと?」

元から霊感があるおばちゃんは、「白の洋服の女が部屋にいた。でもすぐに消えた。」という状況から察したらしい。

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おばちゃん「まじかぁ…」

俺「どうしたの?」

おばちゃん「2人は車で遊んでて!ちょっとおばちゃん電話してくる!」

そう言うとおばちゃんは隣の部屋に行き、誰かと電話していた。

おばちゃんが電話を切って10分後、母が帰ってきた

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車で遊んでいると、キッチンで母とおばちゃんの会話が聞こえてきた。

母「翔くん見ちゃったの?」

おばちゃん「らしいよ。篤史が見たのと同じ人かな」

母「んーどーだろ。篤史は緑の女の人だからなぁ。」

おばちゃん「ここ霊の通り道だからなぁ。」

そんな会話を聞いていると、

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「ままー!!!」

shake

と叫び声が聞こえた

びっくりして振り返ると、大泣きしている翔がいた。

おばちゃんと母親がすぐに

「どうしたの?」と尋ねると

翔「あそこで女の人が怒って見てた」

おばちゃん「また玄関?さっきの女の人?」

翔「ううん。ちがう。」

翔は震えていた。

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おばちゃんがだっこして背中をさすっていたが、余程怖かったのかなかなか泣き止まず、最終的に疲れておもちゃ部屋で寝てしまった。

翔をおもちゃ部屋で寝かせた後、俺と母とおばちゃんは翔が見た女の人のことを、隣のリビングで話していた。

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おばちゃん「やばいね」

母「2回も見たんだもんね」

おばちゃん「ここ、いるのかもよ?」

母「えーやめてよ」

俺「ままお腹空いた」

母「あ、そうだね。ご飯作るね」

おばちゃん「じゃ翔寝てる間に作っちゃお」

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そう言って母とおばちゃんがキッチンに向かい、ご飯を作りはじめた。そのあいだ俺はテレビゲームをしていた。ゲームをはじめてから20分程度でご飯ができた。

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おばちゃん「ご飯できたから翔起こしてくるね」

母「あいよ」

俺は椅子に座り、いただきますをして食べようとしてたら、翔を抱えたおばちゃんが小走りでキッチンにきた。

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母「どしたの?」

おばちゃん「やばいやばいやばい。見ちゃった見ちゃった見ちゃった。やばいやばいやばい」

この時のおばちゃんはパニックになっていた。

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母「落ち着いて!何を見たの?」

おばちゃん「割れたガラス握りしめた女がめっちゃ私のこと睨んでた。やばいあれやばい。怖い怖い怖い。」

おばちゃんによると、翔を起こそうとしたら後ろに人の気配を感じ、振り返ったらその女がいたらしい。あまりの恐怖に翔を抱えて逃げてきたらしい。

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母「え、ほんとに?」

おばちゃん「あれはやばいよまじで。」

母「どーしよぉ」

おばちゃん「気づいたらいなくなってたから多分大丈夫だけど、念のため今日はみんなで寝よ」

その話を終えた後、4人でご飯を食べて、4人でくっついて寝た。

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後日、ご近所さんからの情報だと

「兵隊さんが歩いてる」

「女の人が笑って走ってきた」

など見たことがある人は多かった

今は引っ越しているが、霊の通り道と言われているそのアパートには、他の住居者がいるらしい。

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初めまして、レイナと言いますm(_ _)m

大丈夫でしたか?お友達、元気ですか?
霊の通り道にある土地、だったんですよね?

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