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短編1
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夢の後で

あまり恐怖体験とは関係ありませんが書かせていただきます。

暗い中、一人。

ボクは歩いていた。

覚えていないが、どこか明確な『場所』を目指していたのだと思う。

しかし、嫌に歩き難い。

…岩場?

足裏に走る痛みから、裸足であることが判る。

それでもボクは歩いていた。

グシャグシャと嫌な音を発てながら。

何の気なしに足元に視線を送ると

大量の

虫、虫、虫、虫、虫!!

先からの『音』の正体がわかった。

裸足で虫の群がる岩場を黙々と歩いて…

ここで目覚めた。

頭痛が…

こんな時に限って、犬が狂った様に吠えている。

おばちゃん同士の挨拶なんかも嫌に鮮明だ。

段々イライラしてきたボクは、とりあえずケイタイを弄ろうと腕を伸ばした。

ドサッ

体の側面に鈍痛が走った。

机、ソファ、丸椅子に各種機材。

紛れもなくカラオケだった。

どうやら寝転んでいたソファから落ちたようだ。

浮わつく頭で、バイト(カラオケ)中、さらにルームで休憩中だったというコトを思い出した。

一服して、落ち着こうとした。

しかし落ち着かない。

冷や汗もでてくる。

だって…

防音壁の中にいるんだよ?

犬もおばちゃんもイナイもん

何か腑に落ちないが、休憩時間が終わってしまったため、急いでフロアに戻りました。

怖い話投稿:ホラーテラー ダテコさん  

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