あまり恐怖体験とは関係ありませんが書かせていただきます。
暗い中、一人。
ボクは歩いていた。
覚えていないが、どこか明確な『場所』を目指していたのだと思う。
しかし、嫌に歩き難い。
…岩場?
足裏に走る痛みから、裸足であることが判る。
それでもボクは歩いていた。
グシャグシャと嫌な音を発てながら。
何の気なしに足元に視線を送ると
大量の
虫、虫、虫、虫、虫!!
先からの『音』の正体がわかった。
裸足で虫の群がる岩場を黙々と歩いて…
ここで目覚めた。
頭痛が…
こんな時に限って、犬が狂った様に吠えている。
おばちゃん同士の挨拶なんかも嫌に鮮明だ。
段々イライラしてきたボクは、とりあえずケイタイを弄ろうと腕を伸ばした。
ドサッ
体の側面に鈍痛が走った。
机、ソファ、丸椅子に各種機材。
紛れもなくカラオケだった。
どうやら寝転んでいたソファから落ちたようだ。
浮わつく頭で、バイト(カラオケ)中、さらにルームで休憩中だったというコトを思い出した。
一服して、落ち着こうとした。
しかし落ち着かない。
冷や汗もでてくる。
だって…
防音壁の中にいるんだよ?
犬もおばちゃんもイナイもん
何か腑に落ちないが、休憩時間が終わってしまったため、急いでフロアに戻りました。
怖い話投稿:ホラーテラー ダテコさん
作者怖話