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短編2
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青い服の男

これは母が話してくれた話です。

私の家族は祖母の頃から霊感のある女性が生まれてきたんです。

なので霊体験をしている人が周りに多いのです

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うちの祖母が住んでいるのは詳しくは言えませんが愛媛県の山の中です。

祖父と暮らしています。

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祖父が毎日18時に犬の散歩に行きます。

その道の途中とても薄暗い道があり、そこには小さなお墓が並んでいます。

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ここからが本題です。

私がまだ物心ついたばかりの時なのですが、母(Mとします)と母の幼馴染(Aとします)と私の三人で夜中お腹を空かせ少し遠い場所にあるモスバーガーを食べに行きました。

22:00くらいだったらしいです。

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帰ってくると23:00近くなっていたらしく山道を辿っているとあの墓地の近くの坂道をバックしながら降りていると

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私が 「あのおじちゃん、ねんねせんの?」 と墓地を指さしながら言ったらしいです。

23:00に暗い中墓地に来る人などいません。

その上うちの近所には年の行った老夫婦ばかりです。

母とAは怖くなり聞こえないふりをし早く降りて部屋に入ったそうです。

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部屋に入ると 

「私ちゃん、 さっき見たおじちゃんの話してくれん?」

と聞いたらしいです。

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すると私は「青い服のおじちゃんがお墓にお花を置いとったんよ!」と言ったらしいです。

その日は怖くて就寝したらしいです。

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それから数年経って私は姉を抜く家族と海外に住み始めました。

母は海外に住んでいるのに日本語を学ばせるなど持ったいない、と思い幼稚園では英語を学ばせました。

その年に日本へ一時帰国をすると自分の名前を英語で書く、というのを覚えた私は色んなところに名前を書いていたそうです。

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姉の部屋の窓に向いて寝ころび名前を書いていると私が急に窓をじっと見つめたそうです。

姉は霊感がなかったので見えなかったらしいのですが、

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私が 「また会ったね、青い服のおじちゃん!」 と嬉しそうに言ったらしいです。

窓の外を見ても母が一人で洗濯物を干していて他には誰もいませんでした

犬がずっとこっちを見て吠えていて、寒気がして窓を閉めたらしいです。

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それからも部屋の奥から話し声や笑い声が聞こえたり砂利の上を歩くような音が聞こえたりしました。

家の周辺は土やコンクリートで砂利はありません。

トンネルを通ると幽霊が大量発生し、私が泣きわめいたりと霊的な何かが身近でしたが海外に来てからはまったくありません。

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霊を持ってきていないだけうれしいことです。

長々と申し訳ありません。

読んでくださり有難うございました。

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