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短編2
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引っ越し

「うーん。どうしようかな?」

この春、大学1年生になる僕は新しく住む家を探していた。

もうかなりの不動産屋をまわり、そろそろ決めないと行けない頃だがなかなか見つからなかった。

そんな時、ふとある物件を見つけた。

かなり広めの部屋で、駅からも近くまさに私の理想にぴったりのものだった。

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「これにしよう!」

僕がそう言って立ち上がった時、慌てたように不動産屋が言った。

「あの、この物件は……。」

これを逃したらもう見つからないと思った僕はその言葉を気にせず、早速下見に行った。

その物件はマンションのため大家さんに鍵をかり、ドアを明けた。

中に入ると不動産屋で見た通りかなり広く、窓からの見通しもいいものだった。

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しかも、家具がすでに揃っており一人暮らしが初めての僕にも良いものだった。

「もうここしかない…!」

そう決めた僕は早速この家に住むことにした。

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一人暮らしはなかなか楽しかった。

親からの束縛はなく、どんな生活をしていても誰も文句は言わないのだ。

だが、1つ気になることがあった。

夜中に女の人の声が聞こえてくるのだ。

いわく付き物件なんて聞いてないぞ。

いや、待てよ。そういえば不動産屋で何か言いかけてた人がいたんだっけ?

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もしかしてあの時「いわく付き物件ですよ。」って言おうとしてたのかもしれない。

ちゃんと話を聞いておけばよかった。

きっと今夜も現れるだろう。

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夜中の2時過ぎ。

ベッドで寝ているとあの女の声が聞こえてきた。

「…ゆ…るさ…ない。」

僕が何をしたっていうんだ。

しかし、この生活にも慣れてきてだんだん気にならなくなっていった。

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朝になり、目が覚めた。この家で不便なことといえばお化けが出ることぐらいで他は全て満足してる。

家賃も払っていないも同然なくらいだ。

この家は誰にも譲る気はない。

朝ごはんを食べ、支度をし、引っ越しもあったためか異様に重く感じるゴミ袋を抱え、家を出た。

「今日は生ゴミの日だったかな。」

Concrete
コメント怖い
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たまさん
コメントありがとうございます
そのコメントを待ってました!笑
そう言っていただき嬉しいです。

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ちょっと面白いかもと思っていたけれどコメント見てゾッとしました。

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