中編3
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更地

私が免許取りたての頃、心霊スポット巡りが大好きで、何度も心霊スッポトを調べては足を運んでいました。

そんなある日、住んでいるすぐ近くの星5廃墟の心霊スポットを見つけ興味本位でいつものように友人三人で行きました。

地元ということもあり、軽い気持ちで出発し1時間位で目的地に到着しました。

その時はもう夕方になっておりちょっとウキウキしながら3人で、ちょっとした崖を下りながら人気の全くない更地にたどり着きました。

私『あれ?場所ってここだよな?』

A君『ここだべ、ここしかないだろ』

心霊スポットだと調べた所は更地になっていました。

私『なんだよ、もう無くなってんじゃん、つまんな』

A君『無駄足だったな、帰るべ』

そのとき友人が

B君『おい、あっちになんか建物あんぞ』

そう友人が言う方を見ると確かに建物らしきものがありました。

近づいてって見てみると殆ど骨組みだけの家?らしきものがありました。

A君『なんだよ、ただの骨組みだろつまんな』

たしかに私は霊感もなにもなく、何も感じたりはしませんでした。

中には多少草が生えており、もう興味はありませんでした。

私『おい、帰るぞ暗くなってきたし腹減ったし』

そう言いつつ帰路につこうとA君と歩き出しました。

数メートル進んだところで異変に気づきました。

B君がついてきていなかったのです。

そこでA君は叫びました

A君『おい!B、なにやってんだよ、帰るぞ!』

そう呼びかけてみてもB君は動こうとしませんでした。

私『なにやってんだあいつ、なんか見つけたのかな?』

そうA君に言いつつB君のもとに戻りました。

私『おい、B、なにやってんだよなんかあったか?』

そう聞いてもB君は何も喋りません。

A君はちょっとイライラしたのか大きな声で話しかけました。

A君『おい!なんか言えやB!!』

するとB君はビックリした顔でこちらを振り返りました。

B君『うわっ、ビックリした!急に大きい声出すなや!』

A君『はぁ?ずっとお前のこと呼んだり話しかけたりしてたべや!』

するとB君は不思議そうな顔で首をかしげていました。

A君は半ば呆れていました。

A君『まぁいいや、とにかく帰るぞ!』

そう言って帰ろうとした時B君は目の前にある骨組みの建物の中に入っていきました。

A君『おい!どこ行くのよ!!』

私とA君はちょっと怖くなってB君のもとに駆け寄りました。

するとB君は意外と普通の感じで中に入っていくので、私たちはなにがなんだかもう分かりませんでした。

ちょっと様子を見ているとB君が普通の顔して出てきて、ホッとしていると右手になにか持っているのが分かりました。

A君『おい、なんだそれ?』

A君が聞くとB君はいつも通りの口調で

B君『なにって、ノコギリだよ』

そう言ってノコギリを見つめだしました。

私たちは本能的になんかヤバイと思ってそのノコギリを奪って

A君『気持ちワリィから、んなもん拾ってくんなや!』

そう言って遠くに投げました。

すると次の瞬間、B君はすごい顔で私たちを睨みつけて、走ってノコギリを取りに行きました!

A君『本当にヤバイ、早く連れて帰るぞ!』

そう言って、戻ってきたところをまたノコギリを奪い、投げて、引きずっていく

そういう方法でいこうと決めました。

そして戻ってきたB君を見て私たちは一歩も動けませんでした。

shake

笑顔で自分の手首を切り続けていたのです。

それと同時に私たちの後ろから

wallpaper:535

少女の笑い声が聞こえてきたのです

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