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短編2
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トンネルの帰り

俺が学生の頃、原チャリに乗れるようになったこともあり、夜な夜な友達と心霊スポットに行くのが周りで流行っていた。

廃墟となった学校や、廃病院などネットで調べて色々行ったけど特になんにもなかった。

その中でも複数回行っている心霊スポットがある。

大阪のとあるトンネルだ。

住んでた場所から遠すぎず近すぎずでかなり雰囲気もあるので、ちょこちょこ肝だめしに通っていた。

そのトンネルは入り口は塞がれており、せいぜいちょっと中が見えるだけでそんなに怖くない。

だけどトンネルの入り口を正面にして左の方の狭い道を進んでいくと、背よりも高いフェンスがあって、

これを登って超えると、30段前後の石段があった。

ここの石段を上がりきるとまず正面に井戸、その先はまた山の斜面

左手を見ると廃墟になった家が三軒か4件くらいポツポツと点在してる。

廃墟にあった新聞みると、確か1940年とかそんくらいの新聞だった気がする。

その廃墟群を抜けると大きなコンクリートでできた防空壕みたいなのがあった。

ぎゅうぎゅうに入れば200人くらいは入れそうなサイズだった。

その時は、特に何もなかった。しかし、その後に異変があった。

トンネル帰りに友達の親から電話がかかってきた。

何やら言い争っていた。内容は「早く帰って来い」と怒られていたみたいだ。

その後、友達はこんなこと話してきた。

「トンネルの帰りに俺の親から電話かかってきただろ。なんかその会話中にずっとお経が聞こえてたらしい。」と。

また違う友達は帰り道に事故った。

あとはいつも心霊スポットにいくメンバーの中の女の子ががたがた震えて呂律がおかしくなったのですぐに帰ったりとか…。

まぁこんな事があったけど、自分には何もなかった。

これから、何かあるのかと思い続けている日々だ・・・。

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