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短編2
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ネットゲーム

怖いというか不思議な話。

俺は結構なゲーマーだ。アクションにRPG、シューティングにソシャゲなんでもやっている。

その中で1年以上やっている有名なMO内で起こった話をしよう。

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このゲームを始めた当初から知り合った、仲のいい友人がいた。

彼とは毎日のようにPTを組みボス討伐や周回、装備探しをしたものだ。

そんな彼が1ヶ月ほどINしなくなった。

急にいなくなり寂しく思っていた時、彼がINした。

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俺はチャットで

「久しぶり!!」

「久しぶりだね(俺)さん、ちょっとリアルの方がゴタゴタしてINできなかったんだよ。そして話があるんだ。」

私はあぁ友人は引退するのかと思い、寂しいなと感じながら仕方ないと考えていた。

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友人は

「俺はガンだから、あまり長くない。今、俺が使ってるアカウントも知人にあげる。俺が死んだら、このアカウントはその人が使うだろうから、仲良くしてやってほしい。悪い奴じゃない」

衝撃的すぎて俺は動揺しまくった。

混乱していたけど友人が言った内容は大体あっていると思う。

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その後、友人と久しぶりにPTを組みゲームをして別れた。

友人と別れてから俺は

「引退の口実?いたずら?まさか癌なんて・・・」などいろいろ考えた。

しかし、もしも本当だったらと思い少し泣いた。

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その数週間後、彼のアカウントがINしてきた。

私は

「(知人)さん、ですか?」

「はい、そうです。」

その後、少し知人さんと話をしてみるとおかしなことがわかった。

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友人が亡くなったのは友人が癌と告白した時よりも以前だという。

「本当ですか?」と聞くと

「本当です。」

知人さんは友人の身内らしく間違うはずがないと言っていた。

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最後にPTを組んでゲームをした人は一体誰なんだ?

「なりすまし?この知人さん?」

でも俺は友人が幽霊になっても最後にお別れをしてくれたんだと思うことにした。

少し怖いがその方が嬉しく思える。

そして、最後のゲームだったのにいつも通りにしか接しられず、また信じきれなかった自分を恥じた。

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