music:7
思い出してはいけないものを
思い出してしまった
それは私の人格を否定してしまい
過去と向き合わなくてはいけないものに
なってしまうからである
music:4
昔から人には見えないモノが
見えてしまい
怖がられたり
邪険に扱われたりしたことがある
その中で
私の過去に
余り人に言えない期間がある
小学5年〜
高校1年の夏くらいまで
どうしても記憶が曖昧で
しかし部分的に鮮明で
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当時を知る友人や
知り合い
親に
付き合っていた人に聞くと
人格が別人になったように
明るくなったり
暗くなったり
博識だったり
飄々としていたり
していたようだ
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良い面が沢山あるようであるが
全く別の意見も言われることがよくある
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「些細なことで突然キレた」
「いきなり泣き始めて止まらなくて困った」
「いきなり何処かに消えてしばらく帰ってこない」
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最近になって自分で
微かにだが思い出したことがあった
少しずつ
ほんの少しずつだが
私はイジメにあっていたようである
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出来事の始まりは
小学の担任の先生
クラス単位でのイジメに発展し
首謀者は担任の先生
5〜6年は同じ担任で
2年間の地獄を味わった
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その時に唯一の友人だったのが
沖田裕也という少年だった
同じクラスで
ほとんど目立たないが
優しく
「大丈夫だよ」
「元気出して」
そんな言葉をよくかけてくれた
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中学に上がると
小学生の時の人達と一緒に上がり
立場は同じだった
それよりも
歯止めの効かなくなったために
イジメは凄惨なものに変わった
集団での人格否定
血を流すまでの集団的な暴力
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唯一の友人だった
沖田くんは小学校を卒業して
何処かに行ってしまった
誰もいない
キツかった
2年生になった時に
坂下宏という友人ができた
どこか飄々とした性格で
今までいなかったのに
突然現れて
誰もいない校舎裏などに
2人でいき
ボーッと空を眺めている
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ある日
2人でいつものように空を眺めていると
先生に見つかった
僕等は職員室に連れて行かれたが
坂下くんは途中でどこかにいつも行ってしまう
先生達は彼のことはいつもの気にしなかった
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中学を卒業した時に坂下くんとは
会うことはなくなった
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高校1年の夏までの3ヶ月
憎しみが渦巻き
殺意が芽生え
今までの自分をイジメた関係者達や傍観者達の
大切なものを
壊し、殺し、傷つけ
地獄の底に落としてやりたいと
思う衝動に駆られて
秋山修二というクラスメイトと
仲良くなり大暴れしていた
2人でイラつくと何かを壊して暴れる
そんなことを繰り返していた
だが直ぐに怒りは収まり大人しくなって
自分を認めてくれる友人ができた
秋山とは疎遠になって
気がつくと彼はいなくなっていた
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最近になって
卒業アルバムを開いて
疑問に思った
考えないようにしていた
だけども思い出してしまったのだ
小学校の卒業アルバムに
沖田裕也という少年はいなかった
当時を知る知り合いに聞いても
「そんな人は知らない」と
言われてしまう
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同じように中学校の卒業アルバムに
坂下宏という者はいない
高校の友人に聞いても
秋山修二は知らないと言われる
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あの時に助けてくれた3人は
存在してなかった
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自分が泣いてる時に常に側にいて
励ましてくれる沖田くんは人には見えなくて
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辛いことがあると一緒に空を眺めていた
坂下くんも誰にも見えなくて
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イライラしていた自分と一緒にいて
大暴れしていた秋山くんも
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1年ほど前に
Yが除霊をしようと言ってきた
「お前は気付いてなかっただろうけども
出会った時からお前には3人の霊が憑いてる
しかも、依存度が強過ぎて融合してる
剥がそうと思ってたら
お前が弱って出来なかったけど
今ならお前に強さが戻ってるから剥がせる
やるか?」
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12月の寒い日に
Yは私の除霊をした
剥がすのに4時間ほどかかった
除霊をしてる最中に私は夢を見た
夢の中で
自分の半身が
引きちぎられるように感じ
悲鳴をあげた
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目が覚めて
Yとお茶を飲みながら
話を聞いた
「1番剥がしやすかったけど影響があったのは
キレやすいヤンキーだった
お前が突然キレるときはこいつが影響してる
で、お前がボーッとしてうわのそらの時があるけど
それはお互いに気があったんだろうな
それでだ
1番大変だったのは
昔から一緒だった子供
あれは引き込んでた
お前が落ち込むと励ましてるようで
落としてる
仲間が欲しかったんだろうな
小5の担任は
たぶん追い詰めて子供を1人殺してる」
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しばらくして最初の頃は
心が落ち着かなかったが
だんだんと精神的に落ち着くようになってきて
今は、人よりも少し怒りやすい
人よりも感情の振り幅が大きいぐらいになって
精神的に楽になりました
作者T-HIRO
当時のことは白昼夢を見てるように過ごしていました
今では
なんであんなに怒ってたのか
泣いていたのか
笑っていたのか
わかりません
久しぶりの投稿で駄文になってしまいました