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短編1
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赤ん坊

俺は大学に行くため、地元を出て一人暮らしをしている。勿論、お金が無いので家賃の安いボロボロのアパートの一階に住んでいるのだが。

このアパート、昔事件があったとか無かったとか好き勝手に噂されているが、住んでいて気になる出来事も無かったし、まぁまぁ居心地も良いので気にせずにいた。

そもそも、お化けなんて居るのかよ。

当時はその程度にしか思っていなかった。

これからその考えが覆された体験を話そう。

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ある日、調子が悪くて大学を休んだ。俺はサボれてラッキー程度にしか考えて居なかったのだが。

ズルズルとカップ麺をすすりながらテレビを見てダラダラしていたその時。

どこからか赤ん坊の泣き声が聞こえた。

隣か?上か?

にしてもここ壁薄いからすぐ聞こえるんだよな。やめて欲しいぜ全く。

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赤ん坊の泣き声が聞こえたのはお昼だった。今は夕方で、もう暗くなり始めている。

お昼に聞こえた赤ん坊の泣き声は未だ止んでいない。

流石に何かあったのかと心配しているが一向に泣き止む気配が無い。

何があったんだ?置き去りか?そう思い良く赤ん坊の声を聞く。

…なんだ。下からか。後で大家さんにでも相談するか。

そう思った俺は一瞬にして顔がサァっと青くなっていくのがわかった。

Concrete
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