wallpaper:1015
私は小さな頃から繰り返し見る夢がある。
その夢の意味する出来事の最悪ささえ、
理解出来ない様な子供の頃から、
繰り返し繰り返しその夢は繰り返されています。
まだその夢は現実にはなっていないから私はこの文章が書けているのだけれど、
最近不安な事があり、ここに書きとめておこうと思いました。
wallpaper:541
夢の中の時間帯は夜、私は自宅に帰る道を歩いています。夢の中の私は足元を見ながら歩いてます。
フレアのスカート、サンダルをはいているのできっと夏でしょうか。
静かな住宅街を抜けると小さな林を右手に見て、左側には用水路があります。ポツポツと田んぼがあり、寂しい景色です。
(ここだけ街灯が少なくて、嫌だな。住宅街よりこーゆーところに街灯が必要なんじゃないかなぁ)
夢の中の私はそうぼんやり思い、ずっと先の方にある街灯を見つめてあるいています。
背後からやかましいBポップ調の音楽が聞こえ、私は振り返る。車の光が見えます。
wallpaper:2114
(嫌だ、ガラの悪そうな車、、、、)
私はそのやかましい音楽に顔をしかめ道の傍を歩く様にしていると、その車は近づいて来て私は思わず立ち止まり、その車を振り返りました、
ライトが眩しいけど、白いワゴンだということだけわかります。
私の横をすり抜けるかと思われた車は、
何故か車の横のドアが開いていて私が
(え?)
と思った瞬間、中から黄色いTシャツに赤い顔のやんちゃそうな男の子のキャラクターの描いてある服を着た男と、白いワイシャツを着た小太りな男性が私に飛び付く様に降りてきて、
私はあっと言う間に車の中に引きずり込まれてしまいました。
あ、鞄が、携帯が、、、と呑気な事を一瞬思う。
nextpage
そこで夢はいつも曖昧になり暫くすると場面が変わります。
wallpaper:1709
music:3
暗い山の中でしょうか、ボロボロの小さな倉庫らしき建物の裏です。
私は木に押し付けられる様に白いワイシャツの男性に向き合うように犯されてます。
右足が自分の意思で動かせず激痛の中にいました。
背後に纏められた手が木の根っこに擦れて痛い、
彼の背後には携帯を構え、もう1人の黒いTシャツを着た男性と何かを話している黄色のTシャツを着ている男性。
nextpage
(足、脱臼したのかも。)
私はそう思いながらとにかく生きて帰りたい、生きて帰って、大事な猫をもう一度抱きしめたいと思っていました。
そこでまた場面が曖昧になり、私は木にもたれるように放置されています。
ボロボロの小屋の傍にとめてあるワゴンの横で3人はタバコを吸っているようです。
深く生い茂る笹が、私の身体を半分くらい彼等から隠してくれている。
nextpage
今しかない、
もう一度、
もう一度、
私の大事な猫を抱きしめたい、
逃げなくては。
今立ち上がらなくてどうする、生きなくては。
何が何でも生きなくては。
私はそう思い立ち上がろうとするも、脱臼したらしき足が使い物にならず、木に縋るように必死に立ち上がろうとしているとワゴンの方面から
nextpage
「しゃーない、面倒だから燃やすか」
nextpage
という声を聞き、私の身体が恐怖でガクガクと震え出し目の前が真っ暗になるところで目が覚めます。
music:4
繰り返し見る度に夢の中の映像は鮮明になり、
今の私は彼等似顔絵が描けるほど。
wallpaper:1772
先日、私は家族の都合で群馬に引っ越しをしました。
music:3
見覚えのある
小さな林、
用水路、
街灯があるんです。
庭の隅では、もともとその家に居ついていた猫がいて、
先日可愛い子猫をうみました。
とても、
可愛い、
wallpaper:630
子猫です。
作者黒木