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短編2
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悪霊

3年前にバイトしてた先の女の子は、けっこう可愛くて皆にも人気があったんだが、何故か俺は避けられてた。まあ仕事に支障は無いが、一時かなりへこんでたw

そんなある日、仕事前に俺を見てその子が「あっ!」と驚いた顔をした。俺は「何?」と答えたら、「いえ、何でもありません」と慌てて否定してきた。

避けられているのに慣れっこだった為、それほど気にしなかったんだが、その日は俺に対する態度がいつもと違う感じがした。

そして一緒に休憩してるとき唐突に「昨日、バイト終わってから何処へ行ったんですか?」と聞いてきた。(前の日も一緒にバイト)

俺は「何処も行ってないよ、フツーに家に帰ったけど?」と答えたら、納得いかないような顔で「じゃあ、何か変わったコトありました?」と食い下がるので、(はぁ?何だよ?)てな感じだったが、一つ思い当たるコトがあった。

俺は前の日にバイトからチャリで帰ってる途中、同じくチャリに乗った中年のサラリーマンと出会い頭に衝突!お互い派手に転倒!!したコトを思い出し、その子に話したら、「あぁ!それですよ!」と妙に納得してた。

その子曰く、俺には凄い悪霊が憑いてて…ってより俺の守護霊が捕まえてたらしい。

その悪霊が逃げたくても逃げれないし、力は衰えていくし、見えるその子に助けを求めたり罵倒したりで、俺の傍にいるのが苦痛だったらしい。

そのコトを俺に話そうかと思ったが、俺に悪影響がある訳でなく、また祓えるものでなく(捕まえてるからねw)、いずれ悪霊は消滅してしまうし、何より変な奴と思われたくなかったらしい。

その子の推測では、その悪霊が衝突した拍子に相手の男に乗り移ったんじゃないかと。

色々とツッコミどこ満載だが、その子の勢いに圧倒されて、黙って聞いているしか出来なかった。

その子は最後に「でも本当に良かったです!これからは○○(俺)さんとも普通に喋れます!相手の人はきっと死んでしまいますけどね!!」と満面の笑顔で言った。

めちゃくちゃ鳥肌が立った…

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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