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短編2
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ランニング

俺の町には都市伝説がある。

良くあるベタな、

深夜○○坂を通ると、

誰かが走って居る。

それを追い抜くと殺される。

と、言うものだ。

しかし、

そこは俺のランニングコースだった。

誰にも譲れない。

だから俺は万が一の為、

【装備】をいつもして居る。

はっ、ハッハッハッ…

荒い息をしながらその日も走って居ると、

後ろから誰かに追いかけられる。

!?!

まさか噂のアイツ?!

後ろの奴はハイペースで走り、

俺にもう少しで追い付きそうだ。

ハッハッハッ…

男らしい、

息の音がすぐ後ろで聞こえる。

後一メートル、

30センチ…

ハッハッハッ…

ー追い抜かれた!

そいつが何が行動に出る前に、

俺は素早くジャージの内側に仕込んで置いた

ナイフを取り出すと、

男の脇腹目掛け突き刺した。

『うっ…』

男が苦しそうに呻くが

正当防衛だ。

この通り魔め。

いつもの調子だと

この男も放って置けば死ぬだろう。

男を足蹴にすると、

俺はまた走り出す。

走り出してから今日まででもう32人目だ。

通り魔に襲われかけるのは。

朝のニュースでまたランニングコースで

死人が出たのを確認する、

やはり俺が走って居た時間に、

通り魔が居たらしい…

どうやら始末したアイツ以外に、

通り魔が居たらしい。

危ない危ない。

警察は何をして居るんだろう、

早く犯人を捕まえてくれ。

俺はいつも俺の身を守ってくれる

ナイフを磨きながら呟いた。

怖い話投稿:ホラーテラー とちおとめさん  

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