「ただいま…」
『お帰りなさい~』
まただ。
また、アイツの甲高い声が聞こえる
「…どうしているの」
『だって此所は私の家よ?』
アイツは、
さも当たり前のように言う。
最初はアイツは動かなかった、
次の日はベットに上がって居た、
今日は机の上にいる。
「取りあえず私の机から降りて」
『まぁひどい!?
どうして!?』
「私はアンタなんか嫌いなのよ!
気持ち悪い!」
同居人なんか大嫌いだ、
『…ひどい』
アイツはそのまま、
パタパタと寝室に戻って行った。
………あいつ?
アイツってなんだ?
私はさっきから誰と話して居た?
同居人なんか何時から居た?
私は、一人暮らしなのに、
アイツとはなんだった?
確認に寝室を覗いた時だった。
『酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い』
そこに居たのは
ー数日後、
某都内マンションの一室で
一人暮らしの女性が死亡して居るのが発見された、
その死体に首は無く、
ただ彼女の腕に指が六本ある謎の手形が発見された…
怖い話投稿:ホラーテラー とちおとめさん
作者怖話