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短編2
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4時44分

初めての投稿になります。

つたない個所もあるかとは思いますが。

読んでやってください。

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時は僕が中学生生活にも慣れた頃。季節は冬。

東北の片田舎に当時住んでいた家がありました。

東北の冬は厳しく、とにかく寒い。

布団を引っぺがす癖のあった僕はその日も寒さで起きた。

時刻は午前4時過ぎ。コタツで二度寝するのが僕の日課だ。

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テレビをつけ、コタツの電源を入れ、台所で震えながらホットミルクを作る。

我ながら最強の布陣だ。

ホットミルクを飲み終わる頃にはテレビの時刻は4時40分になっていた。

こどもながらに「そろそろ4時44分・・・死死死やんけ!」などと考えていました。

それにしても今日は一段と寒い。。。

頭以外をコタツにいれ、もう寝ようと思いテレビを消そうと思いリモコンを手に取りました。

ちょうど時刻が4時43分から44分に変わるところでした。

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shake

ドン!!

一瞬強い衝撃とともに家が揺れ、静寂。

僕は血の気が引いていく感覚を覚えました。

すると。カラカラカラと。風呂場の方から引き戸が開く音が聞こえました。

ゴロッ・・・ゴロッ・・・・何か丸いものが移動してる音がする・・・・・・

何かがくる・・・・?

急に恐怖が襲ってきた。

怖い動け怖い逃げろ叫べ怖い怖い怖い!!

「何か」が来る前に!隠れなきゃ!やり過ごさなきゃ!しかし体は動かない。

音はだんだんと近づいてきている。

気づくな!僕に気づかず素通りしてしまえば・・・・!

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「オイ・・・・」

shake

声はかすれていて、とても低い声だった。

「こんちぃぬぉむぃろ・・・・」

呼吸ができない。

「こんちえをむろ・・・・」

もはや体に体温を感じない。

「こっちをみろ」

その声を聴いた途端。体が動いた。

しかし。自分の意志ではない。

体は勝手に。コタツの反対側の暗闇に向き直った。

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wallpaper:74

そこには。目があった。

人の腰くらいはある大きな目ん玉。

その目と。目が合った。

瞬間。足元の畳や。壁に切れ目が入り。開く。

目、目、目、目、目壁も床も襖もガラス戸も!

そこで意識の糸が切れた。

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目が覚めると。コタツにいた。

冷や汗が尋常ではない。

外はまだ暗い。急いでテレビをつけた。

時刻は4時45分になったところだった。

Concrete
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