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短編2
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廃工場の夢

今日もまたあの夢を見るのだろうか…

時を遡ること数ヶ月、俺は地元では少し有名な心霊スポットを昼間に友人2人と車で訪れていた。

その心霊スポットは昔使われていたトンネルだ。

今は使われなくなっていて、入口は何故かコンクリートで防がれている。

初めてその場所に行くので途中からはスマホのナビを片手に歩いていく。

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木々に囲まれた道を「どんなところやろうなw」などと雑談をしながら歩いていくと通行止めの鎖がある。車が間違えて入らないためだろう。

その鎖を超えるとあたりは大きな木々に囲まれてより薄暗くなる。

俺「あっ!なんか建物あるよ!」

と言葉と同時にウキウキしてた俺は走り出した。

後ろの方をみると

友人S「待ってよ〜」

と早足になっている。俺と友人S,Kの距離は50mほど離れていた。

友人Kは焦らずに歩いている。

その見つけた建物を過ぎるとトンネルが見えた。

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俺「あったよー」

というと後から友人達もついた。

俺はトンネルに近づいて写真を撮っていたがその様子を友人達は遠巻きに見ていた。

トンネルの近くに廃屋と廃工場があったのでついでにそこの写真も撮った。撮影に夢中になっていると

友人2人が「もう帰るよー」

と言ったので「はーい」といって帰路についた。

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後で聞いたのだが2人は通行止めを過ぎたあたりで耳鳴りがしたと言っていた。

俺はと言うとなんの霊障もなく楽しんだだけだった…

これも霊感が零のおかげ?なのだろうか…

このあとも何事もなく平凡な日常を過ごしていた。

そして話は一週間前になる。

いつも通りに過ごして床に就いて寝ていた俺はある夢を見た。

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あの心霊スポットに一緒にいた友人2人と廃工場の前にいて、今からその工場に入ろうとしている。

しかし友人2人は入口の前で「やっぱ行かんわ」といって止まった。

俺は「じゃあ俺ひとりでいってくる♪」

といって中に入っていった。

中はとても暗くて奥が見えない。

もっと奥に進もうとした瞬間、凄まじい悪寒が俺を襲った!!

脳が危険信号を出して俺の足を止めている…

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足が止まったと同時に俺は悟った。

「なにかがいる…、それもたくさん…」

そのことは零感の俺にもわかった。

俺の中でのジンクスなのだが、零感の俺がはっきりわかるくらいの恐怖はヤバイと思っている。

そのたくさんの何かがこっちに近づいてくると感じた瞬間に目が覚めた…

起きたときは恐怖に体が震えていたことは覚えている…

今日も俺は安眠できない……

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