これは僕が中学校に通っていた時の話です。
僕の家には代々受け継がれている大きくも小さくもない山がありました。
その山はきちんと道が舗装されていて途中までは普通に登れるんですが登って行くにつれ道は荒れていき道端には苔むしたお墓がチラホラと見えるようになりました。
ここまでは僕も家族とお墓参りに来たことがありました。
しかしここに来る度におくに続く小さな道(洞窟?)みたいなものが気になってしょうがありませんでした。
家族はそれを見て見ぬふりをしているようで一つ下の妹と一緒にいつも不思議がっていました。
ある日僕はどうしてもその道に行ってみたくなり妹と2人でその山へ向かいました。
入り口まではすんなり行けたのですがいざ洞窟の前につくと中は全く見えず風が向こうから吹いてくるだけでした。
今思えばここて引き返せばよかったのです。
僕は妹の手を引き中へと入りました。
一番奥へ行ってやろうと思っていたので奥へはすんなりつきました。(300メートルくらい)
するとそこにあったのは小さな祠と鏡がひとつ。
その鏡に映っていたのは
家で倒れている父と母でした。
数日後父と母は家で心中しました。
怖い話投稿:ホラーテラー 田中さん
作者怖話