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短編1
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雨の日の散歩

雨の日の夜が好きで

散歩に出かけることが多いんですが、

ある日道に迷いました。

自転車できたはずの道なのに

まったく知らないお墓ばかりの道に入ってしまいました。

人もいない、ただハンドルをぎゅっと握って一心不乱に自転車を漕いでいました。

帰らなきゃ帰らなきゃ帰らなきゃ帰らなきゃ!

だけど、同じ道をぐるぐる回ってるような気がするんです。

そのうちだんだん体が重くなり、自転車の後ろに誰か乗って居るような気がしました。

血の気が引いていく、なんだかいつもと違う。

息が苦しくて、頭がぼんやりしてきたときでした。

視界も歪んできて、もう倒れるかもしれない。

と思った時

ブーッブーッブーッブーッ

携帯が着信を知らせてくれていました。

私はあわてて携帯を握りしめ電話に出ました。

「あ、もしもしー?大丈夫ー?すぐかけ直したんだけど、なんかあったー?2回も電話もらってたのにちょっとバイトしてて出れなかったごめんー!」

友達からの電話でした。

「うん、大丈夫。え?電話してないよ?」

私はあわてて発信履歴を見ましたが、残っていませんでした。

そのまま電話したまま自転車を降りて歩いていると家の近くにたどり着いていました。

一体何だったのでしょうか…

後日友達に着信履歴を見せてもらうと確かに2回私から着信が入っていました。

そして、近くにそんな大きな墓地もお墓ばかり続く通りもありませんでした。

Concrete
コメント怖い
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ネタバレ注意
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ありますよね、こういうこと。
夜だと特に。

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