短編2
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ヘドロ女

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私はとある田舎のコンビニで早朝アルバイトをしています。その傍ら、副業という形で霊能者の仕事とコンパニオンの仕事を掛け持ちしています。霊能者といっても、所属をもたない野良だった為、基本的に霊能者としての依頼はほとんどなく(霊能者としての仕事は知人の紹介やクチコミが大半でしたし私自身も、表だってやることはなかった為)占いや相談といった簡易的な依頼が多かったのを覚えています。

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私の持つ能力はかなり特殊で

霊以外のものも視ることができます。

人の心のエネルギーや

その人自身が隠してる本性など。

人によって見えるもの感じるものが違います

その人を霊視して流れ込んでくるもの

頭に心に響いてくるものは多種多様で

必要に応じて氏名、生年月日、気になることを

書いてもらい霊視することもあります。

時に、その人自身がヘドロのように

見えてしまうことがあります。

ヘドロと聞いて不愉快に思うかもしれませんが

このヘドロのように見える人は具体的に

欲や執着が強い人によく見られます。

なかでも、恐ろしいのが吐き気をともなう臭いを発してるヘドロのように見える方です。

ここまで来てしまうと、欲や執着が強いだけでなく人間性や性格にかなりの問題があるような方がこれに当てはまります。

私がお世話になっていたコンパニオンクラブのママさんがまさに悪臭を放つヘドロまみれの方でした。

強いて言えば、悪と欲の亡者という表現がしっくりくるような方で自分の欲のためなら雇うコンパニオンまでも犠牲にするような方で、自分に都合が悪いことがあれば、ほぼ犯罪の嫌がらせを平然とする。

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わたしも、このママさんには数えきれないくらいイジメられたし嫌らしいことをかなり強要された事をおぼえています。

そんな方のコンパニオンクラブの仕事にでていたあるときに、異変は起こりました。ある宴会に仕事で呼ばれいつも通りお客様のお酌の相手をしていたら突然、購入したばかりのパワーストーンのブレスレットが弾けてバラバラになったのです。また別の席で呼ばれた際にはお気に入りのパワーストーンのブレスレットが一瞬で濁ってヒビがはいってしまったのです。それ以来、怖くてあまり仕事には出なくなりましたがあとにも先にも、このような事は初めてでした。

コンパニオンやっている方、そうでないかたも欲深い方や嫉妬深い方にはお気をつけ下さい。

そして、パワーストーンのブレスレットが異常な弾けとび方をしたり一瞬でヒビがはいって濁ってしまった方も。。。

生きている人間の欲ほど恐ろしいものはないのですから。。。

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