【重要なお知らせ】「怖話」サービス終了のご案内

中編3
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神社のアイツ

大学2年の秋の出来事でした。

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僕はk県の外れにある友人Aの家に向かうために、大学の友人3人(以下B.C.Dとします)と車を走らせていた。

しばらく車を走らせ、「k県に入りました」とナビが機械的な音声で案内をしたとき、Cが思い出したように話しだした。

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C「あ、そういえばAに聞いたんだけど!〇〇神社ってところが地元で有名な心スポらしいぜ!」

死んでくれ、瞬時に僕は思った。

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僕は怖い話を読んだり聞いたりするのは大好物だが、そういう曰く付きの場所に行くのだけは避けてきた。

だってめっちゃ怖くない?

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究極にビビリな僕は必死に止めようとした。

止めようとしたのだが…

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D「これは行くしかないっしょ!」

C「だよな!Aの家に土産話の1つもなしに行くのはアレだしな!」

B「まさかルイ、ビビってないよな?ww」

アレってなんだ!草生やすな!!

そう言おうと口を開いた

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「ビビってねーし!!」

神社行きが決定したようだ、

大学生のノリって怖い…

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その神社で起きる現象は

・風がないのに紙が揺れる

・下る階段で肩を押される

・女の声がする

というベタなものだった

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神社に着いてまずはじめに感じたのは、

「怖い」

ただそれだけだった。

霊感なんて持ち合わせていない僕からは何か感じるとかはそういうスピリチュアル的な感想は出てこない。

ただただシンプルに「怖い」。

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車を降り、階段の下まで行くと

D「これは…」

B「雰囲気あるな…」

少し怖気付いたようなBとD。

C「とりま登るべ!」

コイツは頭のネジが外れてる。

Cに促され、僕らは上の神社まで階段を上った。

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登ったところで特に面白いものもあるわけではなく、怖さも無くなってきた僕たちは各々探索を終えた。

神社よりも上にまだ階段は続いていたが目的地は神社だったためもう下ることにした。

Cは手を洗ってから下るというので、

僕とBとDは先に下っていった。

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階段を半分くらい降りたときだった、

?!

不意に後ろから肩を押された。

驚き後ろを振り返ると…

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「あっはっはっは!!」

腹を抱えて笑うC

顔に一撃入れよう

そう心に決めて踏み出したとき

不意にあげた目線の先

神社の上に続く階段に、そいつはいた。

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長い髪を前に垂らし、俯いたガリガリの何かが。

C「おい、どした?」

急に動きを止めたことに違和感を感じたのか話しかけてきた。

なにも言えなかった。

それほどに衝撃だった。

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なにも言わない僕の視線が上を見ていることに気づいた3人が、僕の視線を追うように上を見た。

C「おい、驚かすなよ!」

…え?

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B「急に黙って上見るから何かあるのかと思っただろ!!w」

D「もう行こうぜ〜」

「え、いや、あれ!」

僕がもう一度上を見るのを促す。

B「もうそういうのいいから!w」

…僕にしか見えていなかった。

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不思議とその何かはこちらに危害を加えようとすることなく、その場に立ち尽くしたままだった。

その後、無事にAの家に着くことができた。

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A宅に着き、みんなで酒を飲みながら騒ぎ始めた頃

CがAに神社の話をしだした。

C「そういえばここ来る途中に、あの〇〇神社行って来たけどなにも起きなかったわ〜」

A「へぇ、どこまで行ったん?」

C「どこまでって、階段登って見えてきた神社に入って、なんもなくて帰ってきた!」

あっはっはー!と上機嫌なC

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A「あーあれな、まだ上に続く道あっただろ?その上にあるもう一個の方の神社で出るんだよ」

「その神社の帰り道の途中で」

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なんで僕だけに見えたのだろうか、

あれから僕は神社には行けなくなった。

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