俺は昨日ネットで「猿夢」という話を読んだ。
割と有名だとは思うけど、知らない人がいたら、ググって来るといい。※結構エグい話なので、ご注意ください。
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で、その猿夢なんだけど、内容が頭にこびりついちゃって、授業中も上の空。話せばスッキリするかと思って、友達のR君や、彼女のYに猿夢について話してみたんだけど、なんか2人とも反応がおかしかった。
なんか、今までそうでもなかったのに、急に怖くなってきて、その日は部活サボって、バスに乗って帰った。普段は電車なのだが、なんとなく避けた。
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…バスの中で、いつの間にか俺は居眠りをしてしまっていたらしい。汗ばんだ体をシートから離そうと、俺は少し上体を起こそうとした。
…動かない。
何度かガタガタしてみたが、何かに縛られたように体が動かない。
焦る。とても嫌な汗をかいている。怖い。
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その時、アナウンスがなった。
「ご乗車ありがとうございます。次は、(トコロテン)、(トコロテン)でございます。」
何が何だか判らなかった。が、嫌な予感がした。
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バスの後ろから、足音がした。目線をやると、そこには、ボロ布を羽織った裸の子供が2人、何やら鉄の網が真ん中についている板のようなものを重そうに、しかし満面の笑みで持ってきた。
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子供たちは、俺の隣に座っていたおばあさんの前で立ち止まった。
すると、持っていた板を振り上げ、そのおばあさんの頭に振り下ろした。
その板はおばあさんの頭で止まることはなく、まるでトコロテンのように体を裂き、座席まで到達した。
先程までおばあさん【だったもの】は、まるで花が咲くかのように、頭頂部分から開いていって、最後に(グチャリ)という音と共に床に崩れた。
子供たちはしばらくすると、満面の笑みを浮かべたまま、おばあさんの残骸をそれぞれ一片ずつ拾い上げ、齧り付いた。すると彼らの表情が一転、醜悪な、他人を馬鹿にするような、そんな表情を浮かべながら、口に含んだものを「ぺっ、ぺっ」床に吐き出した。それからすぐ満面の笑みに戻って、バスの後部座席の方に走っていった。
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え?なんだよこれ?いみわかんねぇよ。いや、え?
ほんとこれどういうこと?は?なにがおこった?いやいや、これはゆめなのか?あれ?ちがう。これ、ゆめじゃない。
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マズイマズイマズイマズイ
マズイマズイマズイマズイ
マズイマズイマズイマズイ
マズイマズイマズイマズイ
マズイマズイマズイマズイ
マズイマズイマズイマズイ
マズイマズイマズイマズイ
マズイマズイマズイマズイ
マズイマズイマズイマズイ
マズイマズイマズイ!!!!!!!!!!
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もう訳が分からん。俺は何とか体を動かそうともがいた。すると、だんだん足が、腕が、首が動くようになってきた。もう少しで立てる。その時だった。
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「ご乗車ありがとうございます。次は、(スムージー)、(スムージー)でございます。」
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容易に想像が付いた。やはりここにいてはまずい。窓を叩き割ってでも逃げなきゃ。
俺は数回窓に向かって頭突きをしたが、ヒビひとつ入らない。そうこうしているあいだに、さっきの子供たちが嗤いながら来た。
そいつらは、俺の真後ろの席に座ってた、小さな女の子の前で止まった。
女の子は、それに気づかないかのように無表情だった。
周りを見渡しても、動いているのはむしろ俺だけ、他の人は何も見えていないかのように、話をしたり、携帯をいじったりしている。
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どういうことだ?
さっきの事とかコイツらとか、見えてないのか?
おかしい。絶対おかしい。逃げなきゃ。
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と、いろいろ思考にならない思考を練っていると、あの子供たちが、どこに隠し持っていたのか、鉈を幼女に向けて振り上げている。
刹那、振り降ろされた鉈の刃は、幼女を袈裟懸けに斬り裂いた。すっかり上半身と下半身が分離してしまった幼女の表情は、先程とはうって変わり、死に怯えた様な、悲痛な泣き顔になっていた。鉈を振った子供は、幼女の頭を掴み、これもどこから取り出したか、フードプロセッサーの中に、腕を刻むなどして強引にぶち込んだ。
子供の片割れが、スイッチを押す。
不快な甲高い音が車内に響く。それを2人とも嬉々とした表情で聞いていた。
と思うや否や、鉈を持っていた子が、血で赤く染まったその凶器を床に放り、あろう事か、羽織っていたボロ布を脱ぎ捨て、幼女の残骸、下半身を犯し始めた。たちまち、それを羨ましそうに眺めていた片割れの子もまた、ボロ布を脱ぎ捨て、切り口の、内蔵と内蔵の間の隙間に逸物を挿入し始めた。
もう何が何だかわからなかった俺は、降り口まで走っていった。が、先程まで行為に浸っていた子供たちに肩をぐいと掴まれ、そのまま仰向けに引き倒された。彼らの手にはコップのような物が見えた。
俺はそれが何だかすぐに気づき、暴れ、逃げ出そうと試みた。
しかし、無駄だった。
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マウントを取られ、手足を斬り落とされ、口をこじ開けられ、そのコップの中身を口の中に流し込まれた。
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生臭い。鉄の味。
しかし、感じる、確かな「甘味」。
次第に強くなってくる、ほのかな「酸味」。
俺はもう、完全に壊れていた。失禁し、涙を流し、動かない手足に込めた力も抜き、目さえも閉じた。
すると、急に降り口が開いた。どうでもよかった。
子供らは、ダルマ状態になった俺の体を持ち上げ、外に放り投げた。
アナウンスが聞こえた。
「ご乗車ありがとうございました。次は、(大根おろし)、(大根おろし)でございます。」
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車道に放り出された俺は、こんな時でも、まだ、「これは夢だ」
なんてかんがえていた。
すると、誰かが近づいてきた。
R君だ。彼は俺を見降ろして言った。
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「夢さ。」
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その言葉を聞いて、ホッとした。胸が熱くなって、涙が零れてきた。次第に、腕や脚の感覚も戻って来たような感覚がしてきた。今寝そべっている所も、なんかこう、柔らかい、布団のような…
こんな悪趣味な夢なんかもうコリゴリだ。
さぁ、目を覚まそう。今日は金曜日、明日から休みだ……
R君は微笑みながらこっちを見ていた。
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なんて妄想していた俺は、自分が今ダンプに引き摺られて、まるで「大根おろし」のようになっている事など、気がつくことなんて出来なかった。
作者暮れ
悪趣味っすね〜。
先に謝っときます。
ほんっっっとーにスミマセンm(_ _)m
文章も下手くそでクソ読みにくかったかと思いますが、
全部読んでくれた方、誠にありがとうございます。
ではまた!