小さい頃から夢と現実が混同
することがあった。
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いつだったか夢の中でテレビ
を見ていた。テレビはCMを
流している。新しく開園する
アトラクションプールのCMだ。
「ここに行きたい!」
そう思った。
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数日が経ち、ふと思い出した。
『新しいプールが出来るんだった!』
そして、母親に報告をする。
「〇〇にプール出来るんだって、
面白そうだから行きたいなぁー。」
母親は「そうなの?」と普通に
現実の話として受け止める。
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現実の世界でテレビを見る。
だが、あのプールのCMが流れる
ことはない。疑問に思い考えるが、
当たり前のことである。あのCMは
夢の中の出来事だったのだから。
そのことにふと気付き、母親に
「プールのCM夢で見たんだった。」
と告げて呆れられるということがあった。
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夢から目覚めるが、それも夢の中で…と
何度も繰り返す夢を見たこともあった。
目覚めたと思うのに身体の自由が効かず
まだ夢の中なんだと思って、目覚めるが
それもまだ夢の中で、「もう夢から目覚
めること出来ないんじゃ…。」と恐怖を
感じ、混乱しているうちにやっと瞼が開
いて、起きたことへ安堵感を抱きつつも
睡眠への恐怖が大きく段々と睡眠障害を
悪化させるようになってしまった。
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ここ数年は現実で自分が寝ている部屋の
夢を見ることが多い。
寝ているところへ来客などが来て時には
会話を交わしたりする。
しかし、目覚めると誰も居らず、けれど
誰かが来た記憶がある。
その記憶が夢か現実か確定的に決める事
が出来ないので、来客が誰か分かってい
る時はその相手に確認をする。
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最近では現実起きている時の記憶の濃度
が薄く、その日の出来事でさえ本当にあ
ったことなのか自信がなくなる。
段々夢と現実が混濁していく。今これを
書いてる自分は夢の中の存在なのか現実
の存在なのか。貴方には分かりますか?
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今夢の中に居るのか、現実に居るのか。
ほら、瞼を開けて下さい。
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起きないと間に合いませんよ?
shake
作者暗闇海月
はじめまして…。
暗闇海月(くらやみくらげ)と申します。
<夢と現実の狭間>は
実体験からのお話になっています。
暗闇海月は現在進行形で睡眠障害を
抱えており…、その原因のひとつと
なっている夢の現象を元にしてお話
を書かせて頂きました。
あまりにも目覚められなかったり、
曖昧な感覚で混乱をして泣き出して
しまうこともあります。
貴方も夢と現実が曖昧になる感覚を
味わったことがありませんか?
今貴方は現実に居ると断言出来ますか?